アマンタニ島にはふたつの山があります。
麓から続く急な坂道を登っていくと、
石積みのゲートが現れます。
聖なる場所への入り口です。
見事な石積みの技術 ・・
インカ帝国 (13世紀 ~ 16世紀 ) より遥か以前から、
島の男性たちは石を積み上げ、神を崇めてきました。
注: 一説では、
石積みは天 = 神に近づくための神聖な行為とされる。
石積みの技術は、
いまも島の男性たちに綿々と受け継がれています。
山頂へと向かう坂道は、やがてふたつに分かれます。
片方の頂上には、
(この写真を撮っている側 )
Pachamama パチャママ 大地の母 (物質世界の象徴 )
もうひとつの山頂には、
(パチャママより少し低い )
Pachatata パチャタタ 大地の父 (精神世界の象徴 )
女性は農業 ・・ 男性は石加工 ・・
という島の役割分担は、
この二元性を象徴しているように思えます。
(8月17日、18日のブログ参照 )
どちらも穀物の豊穣を神に祈るための場所で、
神官以外はここに立ち入ることが出来ません。
注: 現在も 1年に 1度 (毎年2月 ) 、
島の祭りの時にはここで神事が執り行われる。
偶然、『パチャタタ 』 の前に呪術師の姿がありました。
五穀豊穣と島の人々の安寧を願い、
ここで祈祷しているのだそうです。
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