JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

アマンタニ島の聖域

2013年08月19日 | 南アメリカ

アマンタニ島にはふたつの山があります。



麓から続く急な坂道を登っていくと、



石積みのゲートが現れます。



聖なる場所への入り口です。



見事な石積みの技術 ・・
インカ帝国 (13世紀 ~ 16世紀 ) より遥か以前から、
島の男性たちは石を積み上げ、神を崇めてきました。

注: 一説では、
   石積みは天 = 神に近づくための神聖な行為とされる。

石積みの技術は、
いまも島の男性たちに綿々と受け継がれています。



山頂へと向かう坂道は、やがてふたつに分かれます。
片方の頂上には、
(この写真を撮っている側 )



Pachamama パチャママ 大地の母 (物質世界の象徴 )



もうひとつの山頂には、
(パチャママより少し低い )



Pachatata パチャタタ 大地の父 (精神世界の象徴 )

女性は農業 ・・ 男性は石加工 ・・
という島の役割分担は、
この二元性を象徴しているように思えます。
(8月17日、18日のブログ参照 )



どちらも穀物の豊穣を神に祈るための場所で、
神官以外はここに立ち入ることが出来ません。

注: 現在も 1年に 1度 (毎年2月 ) 、
   島の祭りの時にはここで神事が執り行われる。



偶然、『パチャタタ 』 の前に呪術師の姿がありました。



五穀豊穣と島の人々の安寧を願い、
ここで祈祷しているのだそうです。

jfk-world



















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