当店から新潟寄りに40分くらいのところに猿ヶ京温泉があります。
猿ヶ京温泉て、どうして猿ヶ京となったかご存知ですか?
私も知らなかったので、調べてみました。
幾つか説はあるようですが、ひとつは、民謡にも成っている猿に起因した内容。
昔、手が白い事から群れから仲間外れにされた猿が、腹を空かせて死にそうに成っていた所、親切な夫婦に助けられ、家族同様に育てられました。
恩を感じていた猿は、夫婦の留守中に、夫婦の赤子をお風呂に入れてあげようとして、誤って大やけどを負わせてしまいました。
猿はその赤子を連れてどこかに姿をくらましてしまいました。
後日、夫婦が川原に湧いている温泉に行って見ると、猿が赤子を抱いて温泉に入っており、
赤子のやけどもすっかり治っており、夫婦はまた猿と赤子を連れて帰り仲良く暮らしたといいます。
この温泉が猿ヶ京温泉の始まりと言われています。
もうひとつは、上杉謙信にまつわる説です。
永禄三年、越後の上杉謙信が三国峠を越えて宮野と言われていたこの地の城に泊まりました。
その夜謙信は大好きな酒を飲み、気持ち良く眠りについた所、奇妙な夢を見ました。
宴会の席でお膳に箸が片一方しかなく、料理を口に入れたとたん、歯が一気に8本も抜け、
手の中に落ちてしまったという夢です。
翌朝、大事な戦の前に不吉な夢を見たと家来の直江山城守に言ったところ、
知恵者の直江は、その夢は「片っ端(箸)から関八州(群馬県を含む関東地方全域)を手中にするという、縁起の良い夢で御座います。」と言いました。
その日は、ちょうどさるの年、さるの月、さるの日、そしてなんと謙信の生まれ年もさる年だったことから、
「この地をさるが今日と改めるぞ」と、謙信も上機嫌になりました。
この「さるが今日」が文字も変わって「猿ヶ京」と呼ばれるようになったといわれる説があります。
まだまだ、近くには色々と知らない事だらけです。これからも楽しい情報を提供して行きます。
上杉謙信にまつわる内容をもうひとつ、
上杉謙信の逆さ桜:群馬県指定の天然記念物。上杉謙信が関東に出陣する際、
持っていた桜の杖を逆さに突き立て吉凶を占い、その杖が根付いて育ったとされる伝説、
樹齢約450年を重ねるその姿は圧巻です。