当時メインで使用していたノート型のXPパソコンがハードディスクの寿命で起動しなくなり、安価な中古品のものを購入しようと調べていた際にジャンクワールドという中古専門店を見つけたんです。
それまでデスクトップ型も使っていた経験はありましたが一体型(SHARPのMebiusStyle・Windows98SE版)だったので完全セパレートのデスクトップを自分用として持っていたことがなかったんです。
だから次はセパレートのものを購入しようと思い、あの日の午後に店舗※へ出向いたんです。※現在は販売営業を終了し買い取り専門になっています。
ジャンクワールドという店名ではあるものの中古品も扱っていて、店内にはノート型やデスクトップ型のパソコンが幾つか並んでいました。その中で予算内で収まりそうなXP搭載の富士通パソコンがあり、それに目星をつけたんです。
当時は既にメインストリームでのサポートが終了し延長サポートの段階でしたが、さすがにWindows7の中古品があったとしても高価でしたし、取り敢えず急場を凌げればと思っていたのでXPでも構わなかったんです。
そろそろ店員さんに購入の意思を示そうかと思った矢先でした。
東京に震度5弱の大地震が襲ってきたんです。
勿論、東京は地震の多い地域ですから多少の揺れでは驚かないのですが、あの時の揺れには其れまでに感じたことがないものがあったんです。揺れるではなく揺さぶられる様な感覚があったんです。
店内はコンクリート剥き出しの構造で天井にも様々なものが張り巡らせてあったので身の危険を感じた私は外に出ました。店の前には府中街道が通っているのですが、殆どの車が停車していました。
その後も余震が続き、市内の防災無線からのサイレンが鳴り響いていました。
とにかく時が止まってしまった様な状態でした。余震が少し収まってから店内に戻ると、販売品として置いてあるテレビから東北地方が更に大きな地震に見舞われたことを伝えていたんです。
本当ならば買い物をしている場合ではないので帰るべきだったんですが、何かしらの不具合や不調、身体的な問題もなかったですし、ここで帰ってしまったら他の人に購入されてしまうと思ったので購入と配送の手続きは済ませたんです。幸いなことに店舗から近所への配送だったので予定通りに翌日には届きました。もし購入せずに帰宅してしまったら、あの後の世間の動きを思えば暫く何もできなかったと思います。
あの時に購入したパソコンは今でも実家にあります。先述したMebiusStyleのパソコンも持っています。もう完全に使い道がないのでジャンク品としてオークションに出品する予定です。
あれから10年の間にWindows10が登場し、中古パソコンの価格帯も随分と手頃になったのですが、まさか現時点で17.3インチのHP製のノートパソコンを使っているとは想像すらできなかったですね。パソコン関連の充実度の高い10年となりました🤔。