斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

こうした態度、こうした考え方が相手国から白い目で見られるんです

2019-05-14 04:00:00 | 政治関連

酔って「戦争」発言の丸山穂高議員、過去に飲酒暴行

まず考えてほしいのは、戦争というカードを切る為には大義名分がなければなりません。そして、その大義名分に行き着くまでは徹底的に外交交渉をし続けるのが基本の筈です。本当に議論を尽くし行き着くところまで行き、議会で大義名分と予算の承認と国民の協力(命を差し出す)が得られて初めて実現するものの筈です。

これまでの世界の歴史を紐解けば、戦争に参加してきた殆どの国が同様の経緯を経ていることが判る筈です。そして、それをしても結果は骨折り損が大概で、無駄に国民の命を捨ててしまったことを後悔している筈です。だからこそ外交交渉で基本的な話し合いはしていきましょう、冷静になって物事を解決していきましょうというスタンスになっていると思うのです。

所謂“戦勝国”でさえ、近年は戦争に否定的だと思います。確かにアメリカはイラク戦争やシリアの内戦に派兵しましたが、それでも結果的には大した成果もなく撤退していますから、ここで戦争という話があったとしても国民は否定的だと思います。

そこから考えれば、何も議論せず、短絡的に戦争という言葉を用いる日本の政治の姿勢は海外から白い目で見られて当然でしょう。況してや日本は敗戦国であり、その敗戦から100年も経ていないのに再び戦争という言葉を用いているのですから、いったいお前らは何を考えているのかという気持ちだと思います。

基本的な外交交渉すら満足にできないのに戦争という刃物を持ち出す姿勢をロシア側は端から見抜いています。第一、日本の政権は簡単にコロコロと変わります。アメリカでさえ4年間は余程のことがない限り変えません(近年で任期途中に辞職したのは1974年のニクソン大統領だけ)。ロシアでさえ6年もあります。そうした背景がある中で相手が定まらない状態の国と真面目に交渉するでしょうか。どうせ数年で変わるんだから適当にあしらっておけばいいというスタンスになるのが常でしょう。

こうした状況から脱する為には政治家の質を変えなければならないのに、今回の様な人間の登場で振出に戻されます。もう何回こんな馬鹿げたことをしているのでしょう