昔の話だが、行きつけの写真屋グループの人間とコンテスト用の写真撮影に行ったことがあった
彼は35mmフィルムカメラで現場に着くなりカシャカシャとシャッターを切り始めた
私は、フィールドタイプではあるが、でっかいカメラでの撮影なので、カメラポジションを決めるために全景を見て絞り込んでいく
カメラポジションが決まって撮影の準備をしていると、どう撮るのと聞いてきた
話が終わらないうちにカメラがカシャカシャと音を立てる
後日、写真屋でコンテストに出す写真の話になったらお茶を濁された
コンテストの結果を見て愕然とした
私のアングルと光が全く同じ写真が有ったのだ
写真を見た瞬間撮影者の名前を見なくても分る
通常の自分の1カットとしてならまだしも、私のアングルで撮影したカットをコンテストに堂々と出すとは考えられない
彼の撮影したカットにそれ以上の良いカットが無かった事は事実だろうが、自分のプライドを捨てて堂々とコンテストに出せたものだと思う
それ以降、彼との交流がなくなった事は言うまでもないが、これは個人のモラルの問題だと思う
この話とは別に、
今までの写真撮影に妻を連れて行った事が幾度かある
先日、芝桜を撮影していた時に妻が話していたので思い出したが、
昔を思い出すねと言って、プロがアシスタントを連れて撮影してると思われていた時があったと言っていた
でっかいカメラバッグを2っ、カートに付けて引っ張りまわしていたころの話だ
当時は、RZ67と645Proの2台で撮影していたのだが、ポジションを決めてカメラをセットしていると周りからの視線を感じる
最初のうちは少し離れた所に1台2台とカメラが増え、私を中心に撮影会状態になる事が幾度かあった
でっかいカメラで撮影していると、そこがベストポジションだと考えて並んでくる
プロは技術で写真を撮り、アマチュアは目で写真を撮ると言われた事がある
アマチュアの目とは、個人の感性だと思う
1つの同じ景色を見ても、人それぞれ感じ方が違うはず
ならば、人それぞれベストポジションも違って当然の事
自分が感じた景色を自分のベストポジションから自分の感覚で映像にすれば、それがその人のベストショットになると思う
写真撮影は、自己の感性を磨きそれを表現すれば良いと思う
デジタルカメラを使用していれば、フィルム代や現像代を気にしなくても良くなっている
しかし、枚数を切ってその中から良い物が有ればなどと考えていると、中途半端な写真だらけになりかねない
しっかりと自分の感覚で1枚1枚のシャッターを切る
自分が納得できるまで何枚でもシャッターを切る
そこに、あなたにとってのベストショットがあるはずです
コメントありがとうございます
今では、中盤カメラはもとより、フィルムカメラで撮影しているのを見ただけで、懐かしくなってしまいますね
不便を楽しむカメラというのは納得できますね
私は、でかい・重い・めんどくさいの三重苦の向こうに感動があるといっていました
フィルムの有るうちは楽しみたいと思います
今後ともよろしくお願いします
それにしても しのごは絶滅危惧種ですね 鉄板男も
ジナー愛用しています 不便を楽しむカメラです・・・が
充実感はありますよね。