今治の常髙寺さまにて、住職継職法要にお参りさせていただきました。
住職継職法要とは、新住職が就任される際に勤められる、お寺で最も大きな法要のひとつです。
我々豫洲楽所はこの度、奏楽員として出仕のお願いをいただきました。
控室にて準備の最中です。
写真ではわかりにくいですが、こちらは長い筒のような楽器を持っています。
これは笙(しょう)という楽器です。
笙は演奏の前には温めないといけないため、皆で火鉢を囲んで笙を温めています。
準備ができたらいよいよ「打ち合わせ」です。
「打ち合わせ」とは、もともとは京都・大阪・奈良の三ヶ所にある雅楽団体「三方楽所」が集まって演奏する際に、それぞれの流派の細かな違いを調整するために、まず打物(うちもの。打楽器)から約束ごとを決めていたことからきている言葉です。
私たちが普段、会議や話し合いをすることなどを「打ち合わせ」といいますが、この言葉は実は雅楽からきている言葉なのです。
打ち合わせ(合奏)をし、最終確認をしていきます。
場所を移動し、稚児宿にて稚児勤行のお勤めをします。
こちらはご門徒さんのお家です。
立派なお仏間に、七条袈裟姿の僧侶大勢でお参りさせていただきました。
僧侶は、今治組(いまばりそ)のお寺さま方と、常高寺さまの親類のご法中方です。
これだけ集まると圧巻です!
緊張感のなかにも、ひとときの和やかな場面も☆
会所(えしょ)を移動し常高寺さまのお隣のお寺さまにてあらためて稚児勤行です。
こちらからお稚児さんが70名参加されます!
会所から目的の常高寺さままでの道中を雅楽の奏楽とともに練り歩いていきます。
奏楽員の後ろには、先程の稚児宿のご門徒の方がお供えのお餅を持ち共に練り歩きます。
さらに七条袈裟姿の僧侶が続きます。
そしてお稚児さん70名が続きます。
西本願寺から、プトラくんとプトリちゃんも駆けつけてくれました♪
親御さんの数を含めるとざっと200名以上の方が一緒に練り歩いてくださっていたのではないでしょうか!
常高寺さまに到着です。
このあと最後の稚児勤行を本堂にて勤めました。
記念撮影があり、いったんお昼休憩となります。
そして、満堂のなかいよいよ住職継職法要が始まります。
宗祖讃仰作法(音楽法要)のお勤めです。
我々豫洲楽所も、お勤めとともに雅楽をお供えさせていただきました。
無事に法要を終え、記念祝賀会にも出席させていただき、そこでも雅楽演奏のご縁をいただきました。
セッティングと打ち合わせ。
楽目は、越天楽の現代風アレンジと、東儀秀樹さんの「三ツ星」を演奏しました。
盛大な祝賀会でした。活き造りもさすがです!
新住職によるバルーンアートなどで盛り上がり、ご門徒の皆様も大変喜んでおられました♪
豫洲楽所で記念に。
新住職のあらたな門出に遇わせていただき、ありがたいご縁となりました。
(※私たち自身が奏楽しているためあまり写真がありませんが、ご紹介している以上にもっともっと内容の濃い、ありがたいご法要でした☆)
2018.11.18法要執行
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