子供が5つ6ッつの時
祖父と遊んでいて 怪我をさせてしまった事があった
祖父の怪我は 眉間だった為 出血量より多く見えた
祖父は出血を止めるため その場を去ってしまったが 子供は血にショックを受けたようで固まったままだった
私が 父の様子を確認してすぐ戻ってくると 子供は自分の眉間をオモチャの角で突いていた
祖父の怪我の痛みを自分で感じようとしているのか 自分も同じく怪我をして血を流せば怒られないと思ったのか
とにかく 小さな体は 自分で自分を傷付ける事で罪悪感から逃れようとしていたのだ
私は 咄嗟にその手をつかんだ
「ごめんなさいって つたえるんだよ」
ものすごい抵抗にあった
とにかく逃げようとする
私の手を振り払って 逃げようとする
パニックになっていた
「◯◯ちゃん、じいちゃんに ごめんなさいって」
まったく 聞こえていないように ただただ抵抗する
「怒られないから。じいちゃんにごめんなさいって。じいちゃん、怒らないから」
子供が落ち着くまで 私は子供の手を離さなかった
そして、いっしょに泣いた
祖父も怒ることなく 子供の頭を撫でてくれた
その子は 今 動物好きの優しい子に育っている
「ごめんなさい」って 子供にとっては言いにくい言葉のひとつなのかもしれない
素直に言えなくなった私も もっと大人にならなくてはならない
…と、今 反省している
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