小彼岸花(コヒガンバナ)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。
原産地は中国で、揚子江の流域を中心に分布する。
分類上は彼岸花(ヒガンバナ)の変種とされている。
彼岸花(ヒガンバナ)の原産地も中国だが、古い時代に日本にも帰化していて、人里に近い川岸や田の縁などに生える。
本種がこれに比べて小さいのかというと、見掛け上の違いはほとんどない。
違いは細胞の染色体数にある。
本種は2倍体だが、彼岸花(ヒガンバナ)は3倍体である。
2倍体には実ができるが、3倍体には実はできない。
したがって、分類上は本種が変種だが、本種から彼岸花(ヒガンバナ)が生まれたと推定されている。
草丈は30センチから60センチくらいである。
花の咲く時には葉はなく、花の後に線状の葉が出て、翌春に枯れる。
『植物図鑑より』

撮影場所:万博公園自然文化園西大路通付近