渋谷駅南口改札に夏の日に
ふたたび会うことができるなら
夏の日がいい
思い出が からりとする
夏の日がいい
白いポロシャツのあのひとを
少し早く着いたわたしがみつけ
あのひとについて喫茶店に入り
アイスティーをたのんで
そのあとに話すことが
どんどんあったらいいね
かつてのことも いまのことも
とりとめもなく話せたらいいね
都合がついたら来てください
渋谷駅南口改札に夏の日に
【詩とメルヘン 1993年8月号より】
ふたたび会うことができるなら
夏の日がいい
思い出が からりとする
夏の日がいい
白いポロシャツのあのひとを
少し早く着いたわたしがみつけ
あのひとについて喫茶店に入り
アイスティーをたのんで
そのあとに話すことが
どんどんあったらいいね
かつてのことも いまのことも
とりとめもなく話せたらいいね
都合がついたら来てください
渋谷駅南口改札に夏の日に
【詩とメルヘン 1993年8月号より】
ようこそのおはこび厚く御礼申し上げます
鯖虎亭銀次郎でございます
よさこい祭りが終わり お盆が終わって
帰省客の姿を見かけなくなると
「あ~ 夏がおわったんだな」と思う
アブラゼミの声よりツクツクボウシの声の方が
耳につくようになって
夕方の風が涼しくなった
子供の頃は嫌いだった 夏休みが終わってしまう
終了の合図みたいで
でも 今は好き
一年の後半戦のスタートの合図だもの
鯖虎亭銀次郎でございます
よさこい祭りが終わり お盆が終わって
帰省客の姿を見かけなくなると
「あ~ 夏がおわったんだな」と思う
アブラゼミの声よりツクツクボウシの声の方が
耳につくようになって
夕方の風が涼しくなった
子供の頃は嫌いだった 夏休みが終わってしまう
終了の合図みたいで
でも 今は好き
一年の後半戦のスタートの合図だもの
帰省していた息子を送って 高知駅まで
いってまいりました
生まれてからずっと高知に住んでいるというのに
市内にくるのは 本当に久しぶりのことで
すっかり観光客気分で べたのスポットをしばし
散策
はりまや橋は 以前よりずっときれいになってるし
昨日今日できたわけじゃない
ひろめ市場にも 初めて足を踏み入れたし
昼間っから飲んでる人の 多いこと多いこと
いってまいりました
生まれてからずっと高知に住んでいるというのに
市内にくるのは 本当に久しぶりのことで
すっかり観光客気分で べたのスポットをしばし
散策
はりまや橋は 以前よりずっときれいになってるし
昨日今日できたわけじゃない
ひろめ市場にも 初めて足を踏み入れたし
昼間っから飲んでる人の 多いこと多いこと
「そっと」
カーテン越しの 朝の陽ざしのように
そっと
知らぬ間に 砂浜をかくしてしまう満ち潮のように
そっと
そして
いつの間にか ずっと
無くてはならないものになってしまった
あのこは
届きそうで届かない
波のレースを
私の足元で 広げては消える
さらわれてはいけない
心とは裏腹
あのこに向かって
もう 半歩だけ
踏み出したい気持ち
カーテン越しの 朝の陽ざしのように
そっと
知らぬ間に 砂浜をかくしてしまう満ち潮のように
そっと
そして
いつの間にか ずっと
無くてはならないものになってしまった
あのこは
届きそうで届かない
波のレースを
私の足元で 広げては消える
さらわれてはいけない
心とは裏腹
あのこに向かって
もう 半歩だけ
踏み出したい気持ち