鯖虎亭銀次郎でございます

本日も晴天なり

詩とメルヘン

2011-08-17 22:17:40 | 夏の思い出
渋谷駅南口改札に夏の日に



ふたたび会うことができるなら

夏の日がいい

思い出が からりとする

夏の日がいい


白いポロシャツのあのひとを

少し早く着いたわたしがみつけ


あのひとについて喫茶店に入り

アイスティーをたのんで


そのあとに話すことが

どんどんあったらいいね


かつてのことも いまのことも

とりとめもなく話せたらいいね


都合がついたら来てください

渋谷駅南口改札に夏の日に


            【詩とメルヘン 1993年8月号より】

ツクツクボウシ

2011-08-15 22:27:48 | 夏の思い出
ようこそのおはこび厚く御礼申し上げます

鯖虎亭銀次郎でございます

よさこい祭りが終わり お盆が終わって

帰省客の姿を見かけなくなると

「あ~ 夏がおわったんだな」と思う

アブラゼミの声よりツクツクボウシの声の方が

耳につくようになって

夕方の風が涼しくなった

子供の頃は嫌いだった 夏休みが終わってしまう

終了の合図みたいで


でも 今は好き

一年の後半戦のスタートの合図だもの

土佐の高知

2011-08-14 22:17:08 | 夏の思い出
帰省していた息子を送って 高知駅まで

いってまいりました

生まれてからずっと高知に住んでいるというのに

市内にくるのは 本当に久しぶりのことで

すっかり観光客気分で べたのスポットをしばし

散策 

はりまや橋は 以前よりずっときれいになってるし

昨日今日できたわけじゃない

ひろめ市場にも 初めて足を踏み入れたし

昼間っから飲んでる人の 多いこと多いこと


夏の海にて

2011-08-04 20:09:40 | 夏の思い出
「そっと」



カーテン越しの 朝の陽ざしのように

そっと

知らぬ間に 砂浜をかくしてしまう満ち潮のように

そっと

そして

いつの間にか ずっと

無くてはならないものになってしまった

あのこは

届きそうで届かない

波のレースを

私の足元で 広げては消える

さらわれてはいけない

心とは裏腹

あのこに向かって

もう 半歩だけ

踏み出したい気持ち