そう遠くない未来

数年後の2025年に起こることとは。

看護師の2025年問題

2022-05-18 13:47:58 | 看護師

看護師が不足していると言われているが、具体的にはどのくらい不足しているのだろうか。厚生労働省は、2025年には約6万人から27万人の看護職員が不足すると発表した。特に都市部の看護師不足は深刻である。 団塊の世代と言われる1947~1949年に生まれた人々が、75歳以上の後期高齢者となる2025年は医療や介護などの社会保障費が急増することから、2025年問題と言われている。

看護師が不足することで起きる問題は多くある。人手不足により、患者一人ひとりに適切な処置が行き届かなかったり、経験の浅い看護師が重要な処置を行わなければならかったりすることで、医療ミスに繋がる可能性が出てくるのだ。また、看護師が不足している病院では患者の受け入れが困難なため、患者のたらい回しや受け入れ拒否が起きることも考えられる。医療の必要な人が適切な医療を受けられないことは、非常に大きな問題であると考えられるだろう。

看護師不足が深刻な理由としては、急増するニーズと高い離職率が挙げられる。離職理由は人手不足で負担が大きいこと、賃金が安いこと、休暇が取れないこと、夜勤がつらいこと、職場の人間関係など様々ある。このことから、看護師は職場環境に不満があり、大きな負担がかかっていることがわかる。看護師不足を解消するには、時短勤務を可能にしたり、休暇を取りやすくしたりなど、労働環境の改善が必要だ。また、定着率を高めるために、人材育成の強化や効率的な採用活動が求められる。

■参考資料『看護師が読み解く2025年問題』を読んでみる