そのうち一歩

たくさん生きても世の中
知らないことばかり。
独り言をつぶやきます。

一切皆空

2023-11-04 21:16:59 | 日記
週末に親族行事がありました。長いお経を聞きながら、
私は一切皆空についてを考えていました。

「一切皆空」
仏教の言葉です。
この世の全てのことには実体がない。空っぽだってこと。
でももう少し深い意味がある。

途中は形があるけど変体すれば実体はなくなる。だから「無」ではなくて空っぽ。

「一切皆空」の一切は
「因+縁=果」ということ。
個体「因」に様々な環境の影響「縁」が加わり結果「果」の形が出来上がる。
でも「縁」の部分は特に変化が激しいために「果」の形は消滅と変化を繰り返す。
世の中そうして一瞬の形あるものが存在している。
私達が意識するのはこの一瞬の形がある時のみ。空になると存在を意識しなくなる。

あくまで私の解釈ですので😅

例えば最初は家族として形を成していても消滅すれば空となる。
そしてまた違う形を成すべく、水滴のようにひっついたり別れたり…
そんなもんよね😁

人間のすることなんて自分勝手で衝動的で実体がないのだ。

私はこの人間の無常をなんとなく受け入れているつもりです。
流動的に生きることがあたりまえに感じているから人生の選択時に流されようとしてしまう。どっちでもいいやと執着がないのだ。それが自分にどんな「果」をもたらすのかは想像はいていない。

どうせ一瞬の形だし、自分で責任を持てるなら「なるようになる」は思いもよらないことが起こって退屈しないからww

なんで「一切皆空」なんだ?
なのかというと前回の虚無感をもう一度考えなくなったから。

虚無感の辛さは例えば…
幸せを実感しようとするがサラサラと流れて虚無感に苛まれるなど。

これは真理かもしれないね。
幸せに実体などないのだから。

自分の心がそのことを認めれば、幸せ自体も意味を成さないことに気づいてしまう。悲しみも同様に。

真理を求めるからそれぞれの経験によって真理が変化してしまうことに似ている。

うーん
難しくて混乱してきてしまった😅

こんな風に考えている私の頭の中も空っぽと思考を繰り返しているから、その時々で「果」が変わっているみたい。

虚無感に対し私が出来ることは「縁」の部分。
「果」は形を成さなくても暖かく感じられるような関わりが出来たら私は幸せだ。

虚無感

2023-11-02 00:22:17 | 日記
幸せでいてほしい人から虚無感という言葉を聞きました。
初めて考える言葉です。

「無」ということは喜びもない分、悲しみもないということなのかな。

ゼロであってプラスでもマイナスでもないということかな。

一般的には幸せな出来事も、自分の心は幸せを感じない様子…
一時的な幸せを感じてもすぐにその幸せをゼロにしてしまう様子…それは諦めだったり疑いだったりするのかな。

その人から感じる肩の力が抜けたような余裕の正体が、少し理解できたような気がしました。

私が触れても良いのだろうか。
虚無の基準は本人の心が決めていることだから。勝手に虚無を感じているのではなく、自分が決めて虚無を感じている訳だから。

そこに先入観や思い込みがあるかもしれないけど、それは虚無の防御として機能しているはずだから。その不安定なバランスに触れてはいけない気がします。

その人が「これはゼロにはしない」と自分で分類してくれる小さな幸せが幾つも溢れたら1,2,3…とゼロの状態から増やしていけないかな。

きっと1や2は信頼とか安心であるような気がします。

決めていくのは本人の心だけなので私に出来ることは、今のバランスに簡単に立ち入らないか、その人を傷つけない誠実さで向き合うかのどちらかになります。







脳の違い

2023-10-29 21:56:28 | 日記
秋は別れの季節?

高校生の息子が言った。
「彼女よりも友達との時間を大切にしたいんだよね。勝手なんですけど~」

彼女との関係の自然消滅を待っているのだととんでもなく不誠実なことを言った。

えーっと…

ちゃんと気持ちを伝えたら?
建設的に解決を試したら?
避けちゃいけない気がするが?

私にどんなアドバイスを求めているのだ?
どんな言葉を期待しているのだ?

親らしいようなありきたりな言葉を並べて息子の顔を見た。

「別に聞いて欲しかっただけだからそういうの要らないよ」
と息子。

そうだった!

実は長女と次男はよくこのセリフを言う。
二人はただ共感して話を聴くことを私に求めている。

対して長男の相談事は的確なアドバイスを求めてくる。
私と長男はその都度、自分の経験やネットで検索した結果を基に原因と解決を話し合う。

先日、男性脳と女性脳の違いについての記事を見た。

私と長男は完全に男性脳。
長女と次男とついでにもと旦那さんは完全に女性脳。

具体的に解決策を話し進める私に対して「違うのにな…」
と感じていたはずの女性脳チーム。

脳の違いのせいにはしないつもりだけど…
人の話に対して共感力がなさ過ぎたね。
なんかゴメン😥

バックパッカー アジアからオーストラリア⑦

2023-10-21 23:56:32 | 旅行
今日から更に小さなバックパックに荷物を詰めてシェムリアップ、タイ、マラッカに出発です。

本当は深夜特急の小説のようにマレー半島を縦断するつもりでした。
しかし現在は深夜の寝台列車が真夜中乗り換えだったり新しい車両になっていたりで諦めました。

シェムリアップへはエアアジアが安くてお勧めです。



クアラルンプール空港ではプライオリティラウンジが閉鎖の代わりにサマサマホテルで食事が出来ます。送迎付きです。







シェムリアップのプライオリティラウンジは閉鎖というかもう存在していませんでした。

空港からグラブというUberアジア版アプリでトゥクトゥクを呼びました。

数分後フェンスの外で手を振るトゥクトゥクが到着しました。

するとまた恐いことが起こりました😭

空港敷地から徒歩で歩き出すと待機していたタクシー運転手達が怒鳴り始めます。

何故なのか分からずオロオロしていると迎えに来たトゥクトゥクの運転手が「走れ!」と私に叫びます。

少なくても手招きしているトゥクトゥクの運転手は見方だと判断して走り出しました。

すると後ろから「チップ!」と叫びながらタクシー運転手が近づいて来ます。

訳がわからずなんとかトゥクトゥクまで辿り着くとすぐに空港をあとにしました。



どうやらシェムリアップ空港ではグラブの参入に伴い、タクシー運転手が観光客を囲う行為が常なのだそうです。

日本で言えば白タク排除みたいな感じなのでしょうか。

観光客からしたら乗車する前から料金が明確なグラブは安心であり、どこでも呼べるし、安いし、現在地点、到着時間まで表示されます。
でも新しい商売はタクシーには迷惑な存在ですよね。

カンボジアはマレーシアよりも金銭の要求がストレートな国だと感じました。

シェムリアップの宿はワンダーズホテル。確か一泊700円位。女性専用の6人部屋です。綺麗で居心地の良い最高のホテルでした。















部屋のメンバーは何人かは入れ替わりますが、
仕入れのように洋服を連日買いに行く子。
昼間は休んで夜になると街へ繰り出す子。
彼氏を部屋に連れ込む子。
裸でうろうろする子。
色々ですが皆大体静かに過ごします。

このホテルは独自に様々なアクティビティを開催していてそれが安いのです。

アンコールワットで日本人に会いましたが日本語ができるガイドツアーで二万円だそうです。

我が宿ではアンコールワット半日ツアー39ドル。
英語ガイドなしのトゥクトゥク送迎のみだと16ドル!

どうせ英語分からないので16ドルのツアーに申し込みました。

これが当日めちゃくちゃラッキーな経験となるのでした~😊

胃腸炎で寝込みました😵

2023-10-13 21:42:05 | 日記
なんだか美味しそうには見えない写真ですが。。。

久しぶりのご飯です。

5日前、寒気で始まった体調不良によりほぼ絶食でした。

やっと元気になり、食べ物を買いに行くことができました。

病院では念のため胃腸の内視鏡検査を勧められました。

私の年齢で胃カメラや大腸検査を経験していないことは珍しいみたいです。

病院で会計を待つ間に先輩ご婦人方が「健康に感謝しなくちゃ」と仰っておられました。

確かにその通りなのですが…
何となく違うことを考えていました。

自分の力ではどうすることもできない病気の人や家族の人が、この瞬間にどれ程いるのだろう。

健康である私には、理解できるはずもない悲しみを堪えている人がいる。

理解はできないけれど、それを想像することで自分にできることに気付けるかもしれないね。

タイに行った時に、忘れられない物乞いの少女がいました。

中学生くらいで制服姿でした。
彼女の頭は刈り上げられていて手術の長い傷跡が幾本もありました。

最初は目を背けて自分の視界から無かったことにするのが精一杯でした。それ程生々しい傷跡だったから。

私のホテルから駅までは、彼女が座る歩道橋を通ります。

ほぼ毎日、彼女の横を通り過ぎなければなりません。

日本でも戦後、地雷で足を失ったり、腕を無くした人が物乞いをしている写真を見たことがありますが…

彼女を一番切なく感じたことは、父親が彼女を生業としていることでした。

彼女は常に傷跡を見せるために頭を刈り上げ続けます。

傷跡から毛髪が生えてくるのかどうかは不明ですがその選択は彼女にはありません。

最初は(ひどい父親じゃないか)と思いましたが、もしかしたら手術代金のためなのかもしれません…やまれぬ事情があるのかもしれません。

恐らく彼女は病気で大手術をしたのでしょうが…
完治した今の状況に何を感じ、座っているのだろうか。

「健康であることに感謝する」という言葉を彼女はどう考えるだろうか。

私は家に着くまで、一度も目を合わせることがなかった彼女のことを思い出していました。

どうか幸せでありますように。