なんだか美味しそうには見えない写真ですが。。。
久しぶりのご飯です。
5日前、寒気で始まった体調不良によりほぼ絶食でした。
やっと元気になり、食べ物を買いに行くことができました。
病院では念のため胃腸の内視鏡検査を勧められました。
私の年齢で胃カメラや大腸検査を経験していないことは珍しいみたいです。
病院で会計を待つ間に先輩ご婦人方が「健康に感謝しなくちゃ」と仰っておられました。
確かにその通りなのですが…
何となく違うことを考えていました。
自分の力ではどうすることもできない病気の人や家族の人が、この瞬間にどれ程いるのだろう。
健康である私には、理解できるはずもない悲しみを堪えている人がいる。
理解はできないけれど、それを想像することで自分にできることに気付けるかもしれないね。
タイに行った時に、忘れられない物乞いの少女がいました。
中学生くらいで制服姿でした。
彼女の頭は刈り上げられていて手術の長い傷跡が幾本もありました。
最初は目を背けて自分の視界から無かったことにするのが精一杯でした。それ程生々しい傷跡だったから。
私のホテルから駅までは、彼女が座る歩道橋を通ります。
ほぼ毎日、彼女の横を通り過ぎなければなりません。
日本でも戦後、地雷で足を失ったり、腕を無くした人が物乞いをしている写真を見たことがありますが…
彼女を一番切なく感じたことは、父親が彼女を生業としていることでした。
彼女は常に傷跡を見せるために頭を刈り上げ続けます。
傷跡から毛髪が生えてくるのかどうかは不明ですがその選択は彼女にはありません。
最初は(ひどい父親じゃないか)と思いましたが、もしかしたら手術代金のためなのかもしれません…やまれぬ事情があるのかもしれません。
恐らく彼女は病気で大手術をしたのでしょうが…
完治した今の状況に何を感じ、座っているのだろうか。
「健康であることに感謝する」という言葉を彼女はどう考えるだろうか。
私は家に着くまで、一度も目を合わせることがなかった彼女のことを思い出していました。
どうか幸せでありますように。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます