アナウンサーと並んでマイクと縁が深いのは政治家である。スピーチの本場・米国、ロナルド・レーガン大統領による「戦慄の放送」を引く。・・・週末恒例のラジオ演説に臨んだ大統領がマイクテストをした。日本ならば、「アーアー本日は晴天なり」で済ませるところが、俳優出身のレーガン氏はそういう安直なことはしない。あとで、ホワイトハウスが各メディアに「放送の使用をするべからず」と厳重に警告を発する騒ぎとなる。時あたかも米ソ冷戦のさなかである。・・「米国民の皆さん、私はただ今、ソ連を殲滅する法案に署名しました。われわれは5分後にソ連への爆撃を開始します」・・・ロナルド・レーガン(読売新聞、1984年8月11日) 今日の一枚