田中角栄が憲政史上の最年少、44歳で大蔵大臣に就任したのは1962年(昭和37年)のことである。東大法学部卒が大半を占める「官僚のなかの官僚」たちを前にして、就任の演説をおこなった。その冒頭と末尾を。 私が田中角栄だ。小学校高等科卒である。(中略)・・出来る事はやる。出来ないことはやらない。しかし全ての責任は、この田中角栄が負う。以上。 「名文どろぼう」より。 畑