Born Free

"虚しさだけが…"


"100万ドルのホームランボール
     捕った! 盗られた! 訴えた!"

っちゅう、サンフランシスコ・ジャイアンツの強打者
"バリーボンズ"のシーズン最多本塁打の記録更新となる
シーズン73号本塁打のボールを巡るドキュメント映画を
やってるっちゅうハナシをテレビで知り観に行った。

最初にボールを捕ったっちゅうアピールをした日系人に対し
ボールを彼に奪われたと主張した比較的裕福なアメリカ人。
数々の証言や証拠映像を絡めて物議を醸し
それが訴訟問題にまでエスカレートしたっちゅう実話。

この映画の宣伝文句の中に、"爆笑ドキュメント"
っちゅう文句があったさかいに興味があったんやけども…

う~ん…

正直に言わせて貰うと
映画好きとして映画館に足を運び出してから観た中で
いっちゃん後味が悪い映画になってしもた。

まず、レイトショー価格と思てたら
その映画館にはレイトショ-価格の設定が無く
通常より\100だけ安い、\1,800掛かってもた。
それは別にどうでもええねんケドも

証言の中にいくつかのアジア人に対する
偏見的かつ差別的な発言があったり
"MONEY"に対する悲しい執着を感じてしもた。

まぁ、途中ブランクはあれど二十年以上
野球場通いを続けてて、ボールっちゅうモンに対する
執着心が全くを以って無いワシにはアレを
お金の源にするっちゅう価値観を持ち合わせてないさかいに
理解が出来んのやろうがなぁ。

実際に球場に行ってホームランボールが
そばに飛んで来ても深追いはせん。
それより思うんが、子供とガチンコで
ボールを奪い合ってるヤツに対して
なんとも言えん哀れみを感じてしまうのである。

そもそも日本の"野球"っちゅうヤツでは
野球機構が"保存"する努力をする。
せやさかいにボンズのボール程の醜い争いまでに
発展したっちゅうハナシは聞かん。

ヒトそれぞれの価値観にもよるケドも
買おうっちゅう人間が居るさかいに
こんな馬鹿げたコトが起きるんやと思う。

そもそも…

あんなモン、我がで捕ってなんぼやろ!


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