夕方になってから、わりかしヒマになってたみたいで
17時半頃には結構、ライダーが事務所に集まってた。
ワシは17時前には事務所に帰って来てた。
18時前になった頃にパタパタと仕事が入ったみたいで
ワシにも仕事が廻って来た。
大体が市内の中心を走る仕事が廻ってくるし
ワシ自身も前にその付近の郵便の集荷の仕事を
やってたコトがあるんで、結構、得意な仕事である。
この時は、わりかし距離の長い仕事が廻ってきた。
「おおっ!」
その仕事を取り敢えず終らせて、完了の報告をする。
「○○で配達完了デス!」
「そこのビルの2Fの○○さんから
関西空港行きの荷物が出てるんで頼むわ!」
「了解!」
ココロの中で「おおっ!」っちゅう風に叫んだんも束の間。
ココでワシは重大な過ちを既に犯してたコトに気付いた。
「タテカエル、オカネヲモッテナイドォ~~~~~!」
財布には関西空港までなんとか辿り着けるだけの
ギリギリのお金はあった。せやけどそれもオソロシイハナシである。
取り敢えず、考えててもしゃぁ~ないし
仕事なんやさかいに、意地でもどないかするんがプロ。
まずは集荷するコトが先決。取り敢えず集荷。
タマタマ、集荷の際に請求のコトについて
要求されたコトがあったんでそれを伝える為に事務所に電話をした。
そのついでに…
「阪神高速ってクレジットカード使えますか?」
「阪神高速はいけるで!」
「有難うございます。」
っちゅうやりとりをした。さて出発!
ちょこっとして高速の入り口に辿りついた。
そこで、更に地獄に突き落とされるヒトコトが…
「ここはカードは使えません!」
「なんでやねん!」
しゃぁ~ないさかいに現金を払う。
「ETC、ETCっちゅうてばっかりせんと、いっちゃんカネ払うんは
『現生』で払う一見の客やねんぞ!ボケ!」
っちゅう風にココロの中で叫んだのは言うまでもない。
取り敢えず、南へ下る。
しばらく走ったトコにもういっちょ料金所がある。
そこでお金を払った後にもうひとつ重大なコトに気付いた。
「そや! 関空って『島』や!
行けても還って来れんかったらドンならん!」
もう、方法はひとつだけしかなかった。
『りんくうタウン駅』までバイクで行って、電車で島に渡る。
島に渡ってからどれ位距離があるんか気になったケド
それはどないかなると思てた。
(最悪、タクシーやったらカードが使えるヤツもあるし)
早速、切符売場に行く。
そこで、『券売機』やなしに『窓口』に行く。
理由は簡単。『領収書』を貰う為。
「すいません! ちょっとお尋ねしますが
乗車券って領収書発行して貰えますか?」
「よろしいですよ! どちらまで?」
「関西空港までです!」
「………………………」
そら、そやなぁ。
とにかく、電車で島に渡る。さぁ、どないしょう!
せやけど、いろんな会社があるさかいに、みんながクルマで
通勤してるワケやないハズ。遠いトコにあったとしても
なんか交通手段はあるハズと踏んだワシは
とりあえずバス乗り場の案内板を見る。
「あった、あった。モロそばまで行きよる。」
せやけど、時間が中途半端に遅い時間やったさかいに
バスが来る気配が全く無い。タクシーかぁ?
周りを見渡したら、窓口らしい小屋があった。
そこに男性が独り居った。
「すんません! ○○までは歩いたらどれ位かかりますか?」
「そやねぇ~ 15分位かかりますよ!」
聞いた瞬間、ついでに聞いた方角の方に足が向いてた。
来るか来んか判明らんバスを待つより前に進む方が確か。
(現に、歩行中に同じ道程を走行するバスは一台も通過せんかった。)
15分も歩いたかどうか判明らんケド
わりかし、早くその地区に辿り着いた。
そこで、2箇所廻って配達完了!
事務所に連絡した時に先輩ライダーさんが出た。
楽しそうにコトに顛末を聞かれた(笑)。
関西空港駅に戻る。
汗が手で搾れる程出てる。当然、絞った手は臭い!(断言)
電車の中で、しばらく連絡してなかった
りんくうの近くに住んでる友達にメールをした。
そこで帰って来たコトバは…………!
「連絡道、帰りはお金いらんでぇ~」
「………………………………………」
まさに、ブサイク以外の何物でも無いハナシでした。
せやけども、最近はこういうコトが起きたら…
「ネタになる! おいしいぞ!」
っちゅう風に思える様になったワシは確実に成長中である。
36歳、オッサン。独身。
まだまだ発展途上中でっせぇ~~~~~!
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