仕事の帰りに、損保関係の用事で
行き付けのクルマ屋さんに行った。
このクルマ屋さんは
ワシがガキの頃からのお付き合いである。
そう、親父の代からの付き合いである。
ここの社長さんは
親父がワシが生まれた頃に自動車部品の会社の
営業マンをやってた時からの付き合いで
おそらく、最初は仕事上の付き合いから
始まったんやろうケドもそのまま親友として
お付き合い戴いた間柄である。
親父亡き後、ワシもなにかといつもお世話になってる。
「ばぁちゃんが亡くなって、もうじき一年になるんですよ!」
っちゅうハナシをしてたら
そのまま親父のハナシになった。
親父が亡くなって、来月で14年になる。
「いやぁ~ もう14年にもなるかぁ!」
「そうなんですよ。」
「ふとしたときに、ひょこっとカオ出しそうやけどもなぁ。」
「ホンマにまだ、どっかに居てそうなカンジしますからね。」
「未だにまだ、亡くなったって信じ難いモンがあるモンね。」
若い頃の親父のハナシをぎょうさんしてくれた。
「一緒によう呑み歩いたケドも"どぶろく"に"とんがらし"
入れて呑みよったモンなぁ。アレはマネ出来んかったわ!」
「アレはアホですわ!(笑)」
酒好きの親父らしいエピソードとか
友達の多さに感心するなぁっちゅう風に
ええコトばっかり言うてくれた。
そんな中で…
「仕事は何回か変わったケドも
その先々で友達つくりよるし
その友達連中であのヒトのコトを
悪く言うヒトは居らんと思うよ。」
っちゅうコトをしみじみ語ってくれた時は
カオで笑って、愛嬌で貶してたケドも
一歩間違えたら、大泣きしそうな位に
込み上げて来そうなモノがあった。
フツウ、その息子に悪いコトは言わんやろうが
せやけども、亡くなって14年も経つのに思い出話を
ずっと語り継いでくれる故人って
ホンマに幸せやなぁと思たら目に泪が浮かびそうになった。
ワシもこんな人間になれたらええなぁと思うケドも
親父とは逆に、ヒトとあんじょう
コミュニケーションを取れん人間である。
ムカシはヒトが大好きやった。
せやけども、いつの間にか要らん気を遣う様になり
だんだん自分自身への信用っちゅうのも無くなってしもた。
せやけども、親父は親父。
ワシはワシである。
例え、憧れてたとしてもやるコトもちゃうやろうし
人生の巻く引きの仕方ももちろん異なって来るやろう。
ワザと語り継がれようとする様なコトはせん。
ワシはワシなりに、チカラ一杯生きたいと思う。
コメント一覧

かつまる
最新の画像もっと見る
最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事