基本スキル、身に付いてますか?

体位変換のやり方について語ります

介護の基本である体位変換の目的とポイント

2023-06-01 10:11:30 | 体位変換

介護度の高い高齢者は自分の力では寝返りを打つことが難しいです。
ベッドの上で同じ姿勢を続けていると、体の一部分に体圧がかかり続けてしまいます。
その結果、血行が悪化してしまい、褥瘡になってしまう可能性があります。
そこで定期的に体位変換を行い、体の向きや格好を変えることで体にかかる圧力を分散させることが重要なのです。
褥瘡予防の他にも筋肉の委縮や関節の変形の予防にもつながります。

体位変換を行うのは、高齢者の活動性や可動性によって前後しますが、2時間に1回が目安です。
日常的に行う必要があり、介護の中でも基本的な技術です。
肉体的に負担のかかる動作ですが、高齢者の方に腕を組んでもらう、膝を立ててもらうなどの自分でできる動作があれば協力してもらいながら行っていくと良いでしょう。

体位変換の際に意識したいポイントが、体に触れる前に声掛けをすることです。
声をかけることで相手も心の準備ができますし、安全に介護が行えます。
しっかり相手の意志を確認し、不安にさせたり驚かせたりしないように気をつけましょう。
シーツがピンと張った状態にしてから体位変換をするのも大切です。
高齢者は皮膚が弱くなっている人が多いので、小さなしわでも身体への負担になってしまいます。

また、体位変換と共に着脱衣をすることもありますが、その際に皮膚の状態を確認します。
特に身体にまひがある人は、皮膚に異常があったとしても自分で気づくのは難しいです。
そのため、介護者が皮膚をチェックすることが求められます。
体位変換のポイントは、ほかにもあるので情報サイトなどを参考に学んでおきましょう。