まるのはなし・今は、

次の日は土曜日でした。
息子の野球を午後から見に行きました。
娘も付いてきて、他の妹のみんなと元気に走り回っていました。
いつになく娘の髪が乱れているので、呼び寄せてみると
「あれ？白髪？」
そっと摘まんでみると…
また、白く細い猫の毛。
きっと、娘にも逢いに来てくれたんですね。
娘は
「死んじゃったのにどうやって来たの？」
とかなり怖かったようです

私はやっぱり嬉しかったです。
もしも、本当に来世があるのなら
また、まるに逢いたいな～と思います


パパが
「オレの所には来てくれへんかったな…」
と寂しそうでした

悲しい別れが大き過ぎたので
子供達に、共に育つ楽しさも知って欲しいと思いました。
そして、私はやっぱり猫が大好きで

今は「マルン」と共に過ごしています。
皆が特別な存在になりますように…

こそばい～(-o-;

ここは階段の吹き抜け
落っこちそ～～～
「マル～ン怖いし降りて～」
って言うのに
「何ニャー？」
と更に覗き込む

まぁ、猫だから大丈夫なんだけど
高所が苦手な母は、見てるだけで
全身がこそばいです

降りる時は階段使ってね〓

まるのはなし・不思議

実は…まるが亡くなる日の朝、いつもの様に洗濯を干していました。
次々と干していく中、私の服に白く細い猫の毛が付いていました。
「ん？まだまるの毛が残ってた？」
と思い、摘まんで風に飛ばしました。
次に、息子の紺色のTシャツを干すと…また白く細い猫の毛が…
実家に行ったのは、１ヶ月も前のこと。
行くのにも２時間程かかります。
何度も洗濯してるのに、猫の毛が残っているのは…ありえない。
「まるが来たんや。」
と思って、その毛をハンカチに挟みました。
とても気になったので、家事が一段落したら電話しようと思っていたのでした。

私はお化けも見えないし、何かの信者でもないのですが、
まるは私達に逢いに来てくれたんだと信じています。
そして次の日も…

やっとこさ(*^^*)

マルンの首輪
マルンがうちに来る前から用意していたのですが
いざ付けてみると、鈴やキラキラが気になって
前にすすめやしない

なので今まで、オモチャ箱に眠っておりました〓

そろそろと思って付けてみると
あら可愛い～
マルンもすんなり付けてくれました

お姉ちゃんになったのね～

まるのはなし・5

５月に入り、ゴールデンウィークも過ぎた頃
夕方電話がかかってきました。
母からでした。
「まる…あかんかったわ…洗濯して戻ってきたら、もう息してなかった…」
覚悟はしていましたが、やっぱり涙が止まりません。
ゲーム中の息子は「えっ？」と言ったきり。
娘はたちまち困った顔。

夕食の時間、それまで黙ってた息子が、ホロホロと泣き出しました。
我慢していたんですね。
「今日はいっぱい泣いてもいいんやで」
と声をかけると、崩れるように…泣きました。
娘も大きな目をパシパシさせて…


私が泣き崩れているだろうと、パパが早く帰って来てくれたので、みんな気持ちが少し落ち着きましたが

「まるが何処かで見てるで。泣きすぎてるし心配してるかもよ〓」
と、少し笑って眠るのには時間がいりました。


いつも生意気な事ばかりしている息子ですがこの日、
「あ～大丈夫だ」と思えました。
まるがとっても、とっても大切な事を子供達に教えてくれていたんだな～
感謝の気持ちでいっぱいです。