4日目のお話は、70名の患者さんにインタビューしてきた聖心女子大学特別研究員、
吉村さやかさんのお話です。
ご自身も小学1年生で汎発型円形脱毛症を発症した当事者。
「恋愛や結婚はあきらめている」
「かつらとばれるのが怖くて仕事を転々とした」
「ストレスに弱い人がなる病気と誤解され、就職で不利にならないか心配」
と、人生の選択や日常生活に具体的な支障が出ているケースもあります。
その一方で、
「命に関わるわけじゃない」
「もっと大変な人がいる」
と自身の問題を過小評価してしまう人も多いそう。
インタビューを続け気付いたのは、
「周囲に言い出しにくいこと」
と改めて認識したと言います。
彼女は一昨年、先天的に色素が欠乏するアルビノの方と結婚されました。
挙式はスキンヘッドで、披露宴はかつらをかぶりました。
円形脱毛症の当事者がかつらをかぶることもかぶらないことも、
もっと自由に選択しやすい社会になってほしいと綴ってあります。
私自信、お客様の円形脱毛症を発見することも多々あります。
ご本人様が気付いていない場合も多く、言うべきか言わない方がいいのか考えていた時もありました。
今は自分の知識と経験を元に、正しくお客様にお伝えしたほうが良いと考えています。
そして治療に通うことも、かつらをかぶることも、気にしないでこのままいることも、
お客様ご自身で選択していただけたらと思います。
hair make art.
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