モシャシャ様対ノリちゃん。

モシャシャ様「ん？何をご覧になってるのかしら。」

ＲＯＣＫ「縁台の下に、ノリちゃんが来たんだよ。」

モシャシャ様「ノリさん？はて、誰だったかしらね・・・。」

ＲＯＣＫ「君が黄子嬢の勧誘に利用しようとした猫さんでしょ。」

モシャシャ様（じぃ～っ・・・）「地味な子ねぇ～・・・。」

ＲＯＣＫ「モシャシャ様、それはちょっと可哀想なんじゃ・・・。」

モシャシャ様「あたくしと黄子さんの時間を邪魔されたくないわ。」

　　　　　　　 「そうね。居なかった事にしましょっ。モザイク掛けといて！」

ノリちゃん「モシャシャ様、酷いニャーッ！！」

ＲＯＣＫ「モシャシャ様も悪よのぉ～っ。」

モシャシャ様「やったのはあなたよ。」

ＲＯＣＫ「・・・。」

モシャシャ様「黄子さんは寝てしまったわ・・・。」

　　　　　　　 「寝姿を見続けたい気持ちもあるけど、落着いて眠れないと悪いわね。」　

ノリちゃん「モシャシャ様の足元の紙に、シーバの欠片があるニャ！」

モシャシャ様「考え事してる後ろで、せこい発言しないで頂戴っ！」

ノリちゃん「シーバの欠片～っ・・・。」

モシャシャ様「まったく・・・、あの子はどういう教育を受けたんだか・・・。」

ＲＯＣＫ「あなたの育てたジョー君の影響を強く受けたんですが・・・。」

モシャシャ様「あらっ、あたくしのせいだって言うの？」

　　　　　　　 「ジョーにはね、プライドを持って、自由に生きろと教えたのですわ。」　

ノリちゃん（そろ～り）「シーバの欠片～っ・・・。」

モシャシャ様「でも、あの子が他の子の面倒を見るなんて、成長したわね・・・。」

ＲＯＣＫ「あの～っ、別に面倒見てるわけじゃ・・・。むしろ皆に面倒掛けて・・・。」

モシャシャ様「それじゃあ、あたくしこれで帰りますから。ジョーの事、これからも宜しくね。」

ＲＯＣＫ「えっ、ちょっと。お話はまだ途中で・・・」

モシャシャ様「ノリさん、あたくしの残りを食べてもよくってよ。」

　　　　　　　 「黄子さん、また今度一緒にランチしましょうねっ?バイバ～イ♪」

ＲＯＣＫ「おーい！他人の話聞けって。ーくっ、行っちゃった・・・。」

ノリちゃん「モシャシャ様、ご飯くれて結構いい猫さんかもニャ。」

ＲＯＣＫ「は～い、そこそこっ！ご飯の残りですぐ信じないよーに。」

ノリちゃん「あのニャ、今回のあたしって、扱いが小さくニャイですか？」

ＲＯＣＫ「モシャシャ様はＶＩＰ扱いだからなぁ～。」

ノリちゃん「ＶＩＰって、そんニャに偉いんですか？」

ROCK「visual系で、ikemenで、prettyな猫さんって意味だって。良く分からんね。」

ノリちゃん「ふぅ～ん。モシャシャ様って凄いニャ・・・。」

ノリちゃん「ウシャシャシャッ☆　でも、あたしだって負けてないニャーッ！！」

ROCK「うわっ！ビックリしたぁ～っ！！」

ノリちゃん「それではあたしの特技を見せますニャッ！」

ノリちゃん（サッ）「お座りから、左のお手っ！」

ノリちゃん（サッ）「続けざまに右のお手～っ！」

ノリちゃん（シュバッ！）「そして心の油断を突いて、左ストレートニャッ！！」

ROCK「こらーっ！猫好きの油断を衝いちゃ駄目ーっ！！」

　　　　 「そのコンビネーションは今後使用厳禁ですっ！！」