蔵出し⑦・黄子ちゃんと遊ぶのは大変！

ハクちゃん「姐さ～ん、何所に隠れたんです～？」

チャッキー「黄子ちゃ～ん、隠れん坊の鬼役がニャンで二匹ニャの～？」

　　　　　　 「鬼役は顔のおっかないハクちゃんだけにしようニャッ！」

チャッキー（クン、クン）「新しい匂いニャ。近くにいるはずニャンだけど・・・。」

チャッキー「見付からないニャ。　黄子ちゃん隠れん坊の天才ニャッ！」

チャッキー（キョロ、キョロ）「ニャ～ン。早く出て来てよぉ～っ。」

黄子嬢「・・・。」

チャッキー「もうお庭で探すとこ無いニャ。もしかしてお家に入っちゃったのかニャ？」

黄子嬢（ガサ、ガサッ！）「そんニャずるい事はしないニャッ！」

黄子嬢（ピョンッ！）「チャッキーは探し方が甘いニャ！　大甘ニャ～ッ！！」

黄子嬢（スタっ！）「探す場所をもっと立体的にするニャッ！」

黄子嬢（ノビ～ッ）「木の上で待ってるのも飽きちゃったニャッ！　鬼ごっこはもう終わりニャ。」

チャッキー「黄子ちゃん、木登りニャンて危ないから、やっちゃ駄目ニャッ！」

チャッキー「よいしょっと・・・。」

　　　　　　 「黄子ちゃんは女の子ニャンだから、もっとお淑やかにしなきゃいけないニャ。」

黄子嬢「ぐーぐー。」

チャッキー「僕ちんの話ニャンて聞く気が無いって事ニャ？」

チャッキー「ウニャ～ッ。気付けば透かしおならの様にいなくなってるしニャ～・・・。」

ROCK「こらこら。透かしおならなんて言ったら、黄子ちゃんものごっつ怒るぞっ！」

チャッキー「ROCKさん、黄子ちゃんに危ない事しない様に言わなきゃ駄目ニャ。」

ROCK（掻き、掻き）「言ってるよ～。でも、そんな事聞く様な玉ですかぁ～？」

黄子嬢「さて、次は探検に出発ニャ～。今日こそは絶対※UMAを見付けるニャッ☆」

※UMA　Unidentified Mysterious Animal 　未確認動物の事です。

黄子嬢「ツチノコ、チュパカブラ、ビッグフット・・・捕獲して一攫千金ニャッ！」

黄子嬢（クン、クン）「でも、猫さんの匂いしかしないニャ～。」

黄子嬢「やっぱり、お庭にUMAは出ニャいのかニャ～？」

黄子嬢「UMA見たいニャ・・・。」

チャッキー「黄子ちゃん、スズメバチにでも刺されたら大変ニャ。早く帰るニャ・・・。」

黄子嬢「うるさいニャッ！UMA見付けるまで帰らないニャッ！」            

黄子嬢「そうニャ！ライオンイーターって大猿のUMAがいるニャッ！」

　　　　 「ライオン似のチャッキーは、見付かったら食べられちゃうニャッ！！」

チャッキー「ええっ！そんニャ奴がいるの？早くお家に戻るニャ～ッ（涙）」

チャッキー「おやつ食べに戻ったのに、黄子ちゃん、食べたらまた即行で出て行ったニャ。」

チャッキー（くわっ！）「あんニャにお転婆なのは、ROCKさんの教育が悪いからニャッ！」

ROCK「何で俺にキレるかな～・・・？」

チャッキー「ハクちゃん、黄子ちゃんが危ない事しない様に見てなきゃ駄目ニャッ！」

ハクちゃん「ああ～？んな事言われたって、もう鬼ごっこで疲れて眠いしよぉ～・・・。」

チャッキー（プン、プン）「ハクちゃんじゃ頼りにならないニャッ！」

チャッキー「黄子ちゃん待つニャ～ッ！！」

ハクちゃん「・・・。」

ハクちゃん「俺らより強くて運動神経がいい姐さんが、怪我なんてするわけね～って・・・。」

ROCK「それより、黄子ちゃんに付き合ってチャッキーの方が危ないかもね～っ。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　END