本の世界を巡る小さな旅に出た。
旅の目的地は本の主人公早川織絵さんが
美術館の監視員(セキュリティスタッフ)として
働く岡山県倉敷市美観地区にある大原美術館。
倉敷駅に着いたら、まずは腹ごしらえ。
ぶっかけうどん発祥のお店「ふるいち」で、
きざみぶっかけうどんを食べた。
次から次へとお客さんが来店するので
びっくりした。
念願の大原美術館に到着。
美術館入り口では、当日内で15分おきに
きざんで時間を指定した整理券を配っていた。
いざ入館。
鑑賞スペースや入場者数の制限、検温、
消毒など感染症対策が徹底していたので
安心した。
最初に児島寅次郎の作品「和服を着たベルギーの少女」が出迎えてくれた。
次に迎えてくれたのは、
シャヴァンヌの作品「幻想」だった。
ここに、しらじらと青い空気をまとった一枚の絵がある
(楽園のカンヴァスp.7)
一瞬、早川さんの声が聞こえたような気がした。
たくさんの絵を見ているうちに
小説の世界に迷いこんだような
不思議な感覚をおぼえた。
美術館を出て、ミュージアムショップで
絵葉書を買った。
美術館となりの喫茶店「エル・グレコ」で
絵葉書を眺めながら余韻に浸った。
「廣榮堂」のきびだんごをお土産に買って
てくてく歩いて
この町の空気をたくさん吸った。
夕食に、岡山食文化の象徴
デミカツ(デミグラスソースでいただくトンカツ)が看板メニューの「かっぱ」で
ひれカツ3切れ、おみそ汁とライスを食べて
倉敷を後にした。
So happy !