今週も月曜日から暑い暑い すっかり真夏の八ヶ岳南麓地域。それでも、全国的に有名な酷暑で知られる甲府市に比べれば、5~6度も気温が違います。午前中いっぱいは、窓全開で扇風機を回すと、涼しい風が入ってきて、このままウトウトしたくってしまいます。それでも、午後になると、西に向かうギラギラした太陽の光が窓から差し込んで、室温も一気に上昇します
そんなわけで、快適にレッスンを行えるよう、エアコンを導入しました 本日午後から使えるので、夕方か涼しい中で子どもたちもレッスンに集中できそうです。
さて、その暑さが始まった月曜日ですが、朝から外で猫の鳴き声が聞こえていました。とはいっても、ここの周辺には猫もいればタヌキ、キツネ、キジ、その他野鳥がたくさん住んでいますので、特に気にも留めずに忙しい時間を過ごしていました。
夕方6時までのレッスンが終わり、7時までの一時間、雑用をしようと腰を下ろしたとき、またもや
「ミャー!ミャー!」
という声が・・・・。それも張り裂けんばかりの大きな声で鳴いていて、よく聞けば、子猫の様です。ちょうど家族がみんないたので、一緒に声の方へ歩いて行きました。目の前の農道を渡り、草が生い茂るあたりを探してみますが、声は聞こえど姿は見えず…。しばらくみんなでウロウロしましたが、見当たらないな~・・・と思った時、ふと下の側溝を見下ろすと、そこに小さくうずくまった子猫がいるではありませんか! 今日一日暑かったであろうその場所で、じっと動かないで、小さな命が助けを求めていたのです・・・。
とにかく水をあげて様子を見ていると、比較的歩き回って元気な様子。パパがとりあえずJマートで猫ハウスや子猫ミルク、餌などを購入し、家に持ち帰ったのですが、そこからが家族会議…。私も突然のことでどうしたものやら・・・里親さんを探そうか・・・とも思ったのですが、娘の熱意に負け、家族の一員として迎えることにしました
最初は「ちゃんと自分で面倒を見ないといけないんだぞ!」とか、「責任があるんだぞ!」とか言っていたパパも、翌日に大きなサークルや(ジャンプして超えるのであんまり意味がなかったのですが・・・)、追加の餌を購入してきたりで、気がつけば、朝夕と猫とじゃれあって遊んでいます。うちに来て3日目ですが、すっかり我が家のメンバーにも慣れたようす。
そして、とても可愛がる娘の姿を見て、私も娘と同じくらいのときに、子猫を拾ったことを思い出しました。猫は絶対だめ!といわれ、泣きながら元いた場所に置きに戻ったのですが、やっぱりお別れできず、じっとそこで座って思案にくれていると、しばらくして父が私を探しにやってきました。
「自分の責任みれるなら買っていいぞ。」
と一言。その時は本当にうれしくてうれしくて、飛び跳ねて喜びました。それから数カ月で、ご近所の猫と喧嘩をしたことで、破傷風にかかり、死んでしまったのですが、その時も動物病院の帰り道、ずっと泣いていたことを覚えています。
その時の経験は、動物や小さいものを大切にする気持ちや、それらを育てたり面倒を見たりするという「責任」について学ばせてくれたと思っています。娘たちも、大人になったときに、この夏の月曜日の出来事を回想する日が来るのではないかと思います。小さな命をいたわることができる、やさしい人間になってもらいたいと願っています。
それにしても、側溝に捨てていったもと飼い主の方に。責任が取れないのであれば、ちゃんと避妊手術をしてほしい。生まれてきた命をゴミのように扱うことはやめてください あんなに小さな体で、炎天下の中、この教室まで届くような大きな声で「生きたい!」と叫んでいた子猫のことを思うと、とても切なくなります。無駄に死んでいく命が減りますように・・・。