町の小さなかばん屋さん 手作り革工房「はろはろ」

シンプルなデザインの中にちょこっとお洒落心と高級感をプラスして長く付き合える革製品を作っています。

FIRENZE を感じながらブリーフケース製作

2019-07-04 15:12:39 | Weblog
先日の庭園の郷保内出店でたくさんのオーダーをいただきました。
今の時期はなかなか大物は忙しくて作れないので秋までお待ちいただいたのですが、この思い出深いブリーフケースのオーダーをいただいた時は即答で「作ります!」

革は前回ブログで紹介した絞り加工を施したネイビーブルーのオイルレザーを使用、自宅へ帰ってきてからすぐに革を注文しました。
仕舞い込んであった型紙も引っ張りだし大きさなどの確認、止め金具や裏地の物色を始めました。

止め金具は鍵は無くてシンプルで簡単な物が希望との事でしたので大きめのヒネリかオコシにしようと決めていました。
しかしなかなか市販品で面白そうな物が無く、ふと金具棚の中を覗いてベルト用のバックルを発見。
大きさ、デザインともに理想の形でした。
金具が動かない様にフックボタンで止めているので激しく揺さぶってもふたが開く事はありません。

フィレンツェで作った時はマリア先生に縫ってもらった鍵穴廻りのステッチ。ふとマリア先生の顔が浮かんできました。
苦労して開けた鍵穴も今では抜き型を使って簡単に綺麗に開いてしまいました。

作業に夢中になっているとふとタイムスリップしたような。。。窓の外から教会の鐘の音とアコーディオンの音色が聴こえてきた様な気がしました。

「はろはろ」のお家芸、存在感たっぷりの取っ手。とても丈夫でしっかり、握った感じも最高です。




独特なマチの作りで中は3室に別れています。
A4ファイルがちょうど入る大きさです。
裏地には黒ベースにポップな白英字が入った木綿生地を使いました。遊び心たっぷりです。



ボールペンホルダーとオーナー希望の名刺がケースごと入るポケットもついてます。
今回は前部外側にもポケットを付けてスマホなども入れられる様にしました。

複雑に重なりあった上部の縁もマリア先生直伝の技で難なくクリア。
仕上げに固定用の金具で止めていたのですが数年経つと取れてしまうので手縫用の糸でしっかりと縫ってあります。
製作に3日間、とても楽しい時間を過ごせました。オーナーに感謝感謝です!

これで仕事に行けば商売繁盛間違いないです!

「はろはろ」出店予定です。

7月13日(土曜日)~9月1日(日曜日)
教会通りの手作りマルシェ
チャーチストリート軽井沢
9時~17時(ときどき休みます。。)











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