和食リストランテ in FIRENZE

先日、同部屋のトシが料理長として働いている和食リストランテに
学校の仲間達と行ってきました。
イタリア料理に飽きた訳ではないのですが、
彼は日本では板前さんなのですがイタリアに来て
なぜまた和食で働いているのか気になっていました。

店内は朱色で黒のテーブル
テーブルの上にはワイングラスと箸がセットされていました。
この箸がおしゃれで２本別々の色でした。
おまかせコースの料理は８品、飲み物は彼のお薦めの白ワイン。

前菜がテーブルの上に並ぶと「わぁ綺麗！すごーい！」
と皆から拍手喝さいです。
ひとつひとつ綺麗に盛り付けられた料理には彼の気持ちが満ち溢れています。
２品目に出て来た鯛の煮付を口にした時には目が潤んできてしまいました。
イタリアへきて殆ど毎日パスタを食べていた私は
和食の味に対して鈍感になっているだろうと思っていたのですが
彼の出身地、北陸の味に気がついた時には
逆に和食の味に敏感になっていた自分に驚いてしまいました。
以前訪れた金沢の料理店や北陸から手伝いに来てくれた
板前さんの料理の味を覚えていたのですね。

最後のデザートは「あんみつプリン」。とても美味しかったですよ。
終始、銀座の高級和食レストランで食事をしている様な、
いや、それ以上の贅沢なひと時でした。
このイタリアであえて和食にこだわり
限られた食材と環境で自分の味を目指す
目に見えない彼のおもてなしの心が伝わってきました。
「ごちそう様でした。」