0歳からのクラシック
京都市交響楽団メンバーがお届けするフランス音楽
第3回目でした。
今回の共演お願いしたのは京都市交響楽団副首席フルート奏者の中川佳子さん。
演奏したのは以下4曲。
ジャン=ミシェル・ダマーズ : 5拍子のパヴァーヌ
ルチアーノ・ベリオ : セクエンツァI(フルート)、セクエンツァII(ハープ)
松宮圭太 : 放射状に割れた硝子、フルートとハープのための
ジャン=ベルナール・ボーシャン : ジングルベル ファンタジー
第1回、第2回は演奏中に話しかけられたり(笑)少しザワザワしていましたが、
今日はとっても静かにお聞きいただけて嬉しかったです。
今年度のコンセプトはフランス音楽&ダマーズさんへのオマージュ。
1曲目はあまり演奏されない 「5拍子のパヴァーヌ」
近代フランス音楽の超絶技巧集大成ともいえる作風が特徴的ですが、
この作品は透明感と哀愁漂う、珍しくとても静かな作品です。
今年4/21に亡くなられたので、哀悼の意を込めて取り上げました。
2、3曲目は没後10年となるイタリアの作曲家、ベリオを偲んで
フルートを第1作目として生まれ、ベリオのライフワークとなったセクエンツァを取り上げました。
ハープのためのセクエンツァは数々の初演を手掛けられたパイオニア、
私の恩師であるファブリス・ピエール先生のお父様に献呈されました。
4曲目は私が2010年に初演させていただいた武生音楽賞受賞作品
松宮圭太さんの「 放射状に割れた硝子、フルートとハープのための」
私がFacebookでシェアしたこの作品の動画を
偶然にも会場オーナー、作曲家の加藤ゆみこさんがご覧になり
「是非生で聴きたい!」とリクエストいただき再演することになりました。
松宮さんは京都のご出身でパリ在住。緻密なスコアで超絶技巧のカタログのようでしたが
コンセプトの「フランス音楽」に相応しいと思い、今回メインに取り上げさせていただきました。
そして最後はボーシャンの「ジングルベルファンタジー」
数年前ダマーズさんに
「ご自身のフルート&ハープの作品の中で一番のお気に入りは?」
とおうかがいしたところ…何故か
「hmmmm、ボーシャンのジングルベルファンタジー!弾く価値のある曲だよ!」
と満面の笑みで教えていただいた曲。
すぐに楽譜を購入したものの演奏する機会がなかったのですが
初めて公に演奏させていただき、ダマーズさんの推される理由がよ~くわかりました!
クラシックな感じ、ポップな感じ、jazzyな中間部…
美しいアレンジ。素敵でした。
http://music.ap.teacup.com/mieldor/
(午後4時開演からの大人限定公演もプログラムは同じ)
いずれも年末のお忙しい中、ご来場くださいました皆さまに心からお礼申し上げます。
共演の中川さんはもちろんですが、宅間様ご夫妻、バンビーニの先生方、関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。
どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ^_^
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