脳梗塞速水陸

ひよっ子小説家速水陸
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会社に感謝

2016-04-29 10:22:45 | 叫び
 甘かった。
麻痺をナメていました。
一年あれば、なんとかなる。
とんでもない! 期待したほど。改善しません。
復職まであと一か月。
働けるだろうか?
とにかく、不安でした。
それでもなんとか、杖歩行が出来る様になりました。
以前は、営業でした。
杖で営業は出来ません。
なんとか内勤で復職させてもらいました。
この状態で働かせてくれる、会社に感謝です。

 実際に復職して、唖然としました。
書類、パソコンそして、会話。どれも不十分。
満足な仕事が出来ないのです。
「給料泥棒」と言われても、文句は言えません。
意思疎通が出来ず、憐れむ様な視線を受けます。
悩みました。精神科を受診したのもこのころです。
会社に申し訳なく、転職も考えました。
障害者特別採用枠に期待しました。
50社に履歴書を送り、10社と面接しました。
内定は、0でした。
身の程を知りました。

 会社にしがみつこう! ここしかない。
以来、感謝の気持ちで仕事をしています。
病気前は、順調でした。
病気にならなければ、どんな人生だっただろう?

脳梗塞、こんな恐ろしい病気に絶対になってはいけない。
                      速水陸 敬白
 



生活費とリハビリ

2016-04-24 14:40:18 | 叫び
「お金がないと、病気も出来ない」
まさに、その通りでした。
生活費は、生前給付の生命保険から500万円、支給されました。
保険に入っていて良かった!
これで一年は、なんとかしのげる。
しかし二年目からは、働かないと生活出来ません。
妻と三人の娘、養うべき家族がいます。
「絶対に一年で回復するぞ」悲壮な決意でした。
稼ぐ為のリハビリです。
これこそ父親の責任です。
 優先順位は、脚、会話(知能麻痺)、そして手です。
現状は、トイレに行くのも介助が必要でした。
いつも看護師さんと一緒です。
トイレの外で待っていて、「もう終わりましたか?」と聞かれます。
恥ずかしくて、情けなくて心が折れそうでした。
 実際のリハビリは、先生に支えてもらって一歩、一歩、歩く練習です。
一週間程で、つかまり歩きが出来る様にりました。
手すりにつかまり、一人でトイレに行けるようになりました。
この時の嬉しさは、今も忘れません。
 読者の皆様。
先ず、足腰です。日頃から鍛えましょう
同時に予防です。
脳梗塞、こんな恐ろしい病気に絶対になってはいけない。
                      速水陸 敬白

恐怖の麻痺

2016-04-16 15:02:46 | 叫び
「速水は、もう使えない」
社長の一言は、私を追い詰めました。
なんとしても、復活するぞ!
しかし、麻痺は重篤でした。
以前出来た事が、全く出来ないのです。
このままでは、サラリーマンが出来ません。
目標は、「病気前のレベルまで回復する」です。
病欠期間は、一年。
 麻痺は、身体機能と知的能力の二種類ありました。
脚は、車イス。歩けません。
手は、握ったままです。開けません。ジャンケンが出来ません。
予想以上だったのが、知的能力の麻痺です。
「会話が成立しない」と社長に指摘されたとおり。
声は出ますが、文章になりません。
単語を並べるだけで、会話になりません。
手足のリハビリは、ひたすら動かすだけです。
問題は、知的能力のリハビリです。
医師からは、「文章を書きなさい」と指示されました。
とりあえず、日記を書きました。
 麻痺の回復は、思う様に行きませんでした。
進展がないまま、時間だけが過ぎて行きます。
あせります。ストレスは、ハンパではありません。
動かない手を、殴打した事もありました。
日記から物語を書く様になりました。
処女作の「おじいさんの夢」は、こうして生まれました。
「会話が成立しない」と言われた、屈辱の結晶です。
是非、読んで下さい。
 麻痺回復は、至難です。
脳梗塞の恐怖は、麻痺です。
読者の皆様。
脳梗塞、こんな恐ろしい病気に絶対になってはいけない。 
                         速水 陸 敬白




社長の一言

2016-04-09 15:18:01 | 質問への返答
三度目の投稿です。
今回は、私を変えた社長の一言についてです。
サラリーマンにとってどれ程、大きな力があるか!
再発して三日目。なんと! 社長がお見舞いに来てくれました。
「大丈夫です」と分かって頂きたいので、一生懸命に喋ったつもりでした。
途中から社長の困った様な表情が気になりました。
翌日。今度は、部長が来てくれました。
社長を尊敬していましたが、部長は嫌いでした。
「休職は一年。しっかり休め」と言ってくれました。
が、帰る間際でした。社長の感想を教えてくれたのです。
『「速水は、重症だ。会話が成立しない。もう使えない」と言っていたよ』と耳うちしてくれました。
にやけたその顔は、今思い出しても腹が立ちます。
後日。また部長から復職後の待遇を知らされました。
予想通り降格・減給でした。
サラリーマンです。「YES」しかありません。
「人の不幸は、わが幸せ」悲哀を感じました。
一方、「この身体でも働かせてもらえる」感謝もしました。
一番強い思いは、「復活してやる!」でした。
これ以上、給料を落とすわけにはいきません。
妻と三人の娘。養うべき家族がいます。
与えられた期間は、一年。
リハビリに取り組みました。
現在、体も動くようになりました。仕事も出来ます。
しかし、以前の待遇に戻っていません。
失った社長の信頼も同じくです。
社長だけではありません。全社員です。
組織の中で信頼を失ったサラリーマンが復活するのは、至難です。
再発性の高い脳梗塞は、特にダメです。
再発すれば、会社が管理責任を問われるからです。
皆様。特にサラリーマンの方々。
脳梗塞、こんな恐ろしい病気に絶対になってはいけない!
                          速水陸 敬白

脳梗塞の原因?(速水 陸の場合)

2016-04-02 09:22:24 | 質問への返答
 二週間ぶりの投稿です。
 三か月の間に二度も脳梗塞になった私に対する、一番多い質問は、「前兆はあった?」「原因はなに?」です。
前兆は、ありませんでした。
原因は、遺伝です。

 発症して、血液をサラサラにする薬で治療をしていたのに、二か月後に再発したのです。
この再発が、運命を狂わしました。左麻痺の身体障害者になってしまいました。
治療中に再発なんて! 原因は何だ?
どうして予防出来なかったのか?
動かない足を見る度に、悔しいです。

 しかし、脳梗塞の原因や発症のメカニズムは明確になっていないそうです。
担当医は、徹底的に原因を調べてくれました。
その結果が、遺伝でした。
確かに、私の祖父と叔父が脳梗塞で他界していました。

 担当医は、父と私、そして子。三世代の血液検査をしました。
結果、あるたんぱく質に問題がありました。
これは、血液を固まりやすくします。
つまり私は、血の塊、血栓が出来やすい体質でした。
まさに、脳梗塞になりやすい体質だったのです。

 祖父と叔父の事は、知っていました。
この意味で、「脳梗塞になるぞ」という告知を受けていたのです。祖父と叔父が、前兆だったのです。
しかし私は、「自分には関係ない」と、根拠のない自信を持っていました。
私の過ちを繰り返さないで下さい。
「遺伝は、重大なリスクです」
「うちは、心臓病の家系よ」「うちは、糖尿」など、良く聞く話です。
これは、御先祖様からの運命の予言です。
読者の皆様!
「遺伝は、リスク」です。かかりつけ医と相談して、適切な予防をして下さい。

                            早見 陸 敬白。