携帯メールで脅迫（さいたま）

平成２６年（わ）第１０６６号　

石橋 滝介　

脅迫　

【概要】
被告人は飲食店従業員として稼働していた被害者と勤務先で知り合い、親密（営業上？）になったようです。
被告人は生活保護受給者ですが、被害者が接客してくれる飲食店に週に３日程度通っていたと言います。
メールなどの直接のやり取りが有ったことが認められますが、あくまで営業上のものだった様です。
被害者の態度に不満を感じた（騙されたと述べます）被告人は被害者に対して脅迫文言をメール送信しました。（えっ、コレダケで罪ですか？）

【メールの文言】
殺してやる
シカトかこの野郎
ハゲ
浮気女
など

【私感】
メール送信で脅迫罪になることには違和感を感じますが、法廷の様子からは被告人の粗暴な性格を強く感じますから、メールの送信以外にも脅迫行為、粗野な言動が有ったのでしょう。

法廷での被告人の言動は「ため口」で他者に敬意を払うことは全く考えない様です。
弁護人は被告人の網膜の持病（詳しくは失念）による障害を斟酌する様に述べましたが、この障害を理由に生活保護を受給していた様ですが、就労出来ない様には全く見えません。

光津事故で慰謝料を手にしていた様ですが、生活保護受給者であるのだから収入を申告すべきですが、被害者が働く店で飲み代に使っていたのでしょうか。

【求刑】
懲役６月

被告人には過去２度服役した前科がある様です。
犯罪→服役→出所→生活保護→犯罪（再犯）
という図式が最近非常に目立ちます。オカシクナイデスカ？