傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

【求刑】指さし確認しないのかなあ(大宮区)

2019年05月22日 | 刑事事件
平成31年(わ)第234号 

松本 洋(54)

過失運転致死

【概要】
平成30年8月17日、午後8時頃、さいたま市大宮区の車道を徒歩で横断中の被害者(85)と原付バイクで走行中の被告人の人身死亡事故です
被害者は自宅の向かいのコンビニ店へ向け車道を横断中だったと言いますが、事故現場は横断歩道ではありませんから、一定程度の過失が被害者側にも有ることは否定出来ませんが、進路前方の安全を確認する事は鉄道に限らずあらゆる運手者としての基本ですよね

被告人は勤務先の鉄道会社でディーゼル機関車の運転業務に携わっていると言いますから、いつもの通り前方の安全を指差し確認していれば、おばあちゃんが横断しようとしているなと容易に気付いたはずです
被害者が倒れた先に縁石が有り、そこに頭部をぶつけて致命傷になってしまった不運はありますが、被告人がいつも通り「前方の安全、ヨシ!」ってやっていたら起こらなかったハズですから、残念です

被告の弁護人は30メートル離れたところに設置されて居る横断歩道を渡らないおばあちゃんが悪いんだもんトカ言っちゃってますよ
足腰が丈夫ではない(日常生活に杖が必要だった模様)被害者がいきなり車道に飛び出すなんて事は考えられませんし、お向かいのコンビニにちょっと買い物 に行くのにぐるっと遠回りしたくない気持ちは仕方ありませんから、遺族感情を無駄に刺激するだけの言い訳に感じますよ

被告人曰く時速30〜35km/hで走行中に10m程前方に被害者を認めて急制動を試みたが間に合わなかったトカ事故状況を説明していますが、その程度の速度だったら充分回避出来ると思うなあ

【弁解】
進路路外のコンビニ店駐車場からクルマが出て来る気配があったので気を取られたトカ、コンビニの看板を注視していた(なぜ?)トカ言い訳していますが、本当に駐車場から出て来るクルマが存在したのならまずは減速するはずですから、いかにも不自然な言い訳に聞こえますよ

【再取得】
被告人は、本件事故の行政処分で運転免許証の取消処分を受けた様ですが、子供の送り迎えが妻の負担になってしまっているので運転免許証を再取得したいと述べています

【求刑】
禁固1年4月
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