傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

【求刑】元不倫相手に口腔性交を強制

2018年04月27日 | 刑事事件
平成30年(わ)第141号 

伊藤 寛之 

強制性交等

【求刑】
懲役5年
検事は法改正後の判例が少ないことからでしょうか?、法定刑の下限を求刑しましたが、被告人の犯情(被害女性の陰部を舐めたり、さすったり、陰部画像を作成したり、不倫関係を公表すると脅して現金を喝取したり)はかなり悪質と個人的には印象を受けます

【弁論】
被害者代理人は懲役8年が妥当だと意見を述べます、他方被告人側弁護人は執行猶予判決が相当と意見しました

先述の通り、被害女性の性的自由を侵害したに留まらない本件犯行の量刑判断が法定刑の下限と言うのは不適切との印象を受けます

【口腔性交】
世間の性犯罪に対する厳罰化の流れで、以前であれば強制わいせつの範疇にあった「口淫の強制」が現行法下では「口腔性交」として従来の強姦と同じ扱いになったのですから、法改正の理念に則った判決を期待したいものです

これまで幾多の強制わいせつ事件において、被害者が口淫を強要されたケースは多数ありましたから、迂闊に口淫を強要して、これから娑婆と監獄の境界線上に立つわいせつ犯が多数現れそうですね

【経緯】
元交際関係にあった被害女性にバイクの修理代名目で現金(40万円)を無心に行ったところ、断られたので…(何故そうなるか不明ですが、被害女性の着衣を下げ下半身を露わにしたところ)…ムラムラして被害者の陰部を舐めたりさすったりしたほか、携帯電話で被害者がバイクに手をつきお尻を突き出したポーズで裸の下半身や陰部を露出した写真を撮ったと言います

被告人は脅迫目的の撮影を否定していますが、一部マニアックな層にしか需要が無いと思われ、既に決して若くてピチピチとは言えない被害女性の陰部露出画像の使途は現金要求の為としか思えません(私的見解です)

そして被告人はムラムラしたからとの理由で、自身の陰茎を被害女性に口淫させたのですが、先述の通り被害女性の体内に性器を挿入する行為である事から、現行法の下では「性交」と同等に被害者の性的自由を侵害する行為として判断されることになってしまったのですから、ヘラチオ好きさんは素直に風俗店に行って咥えてもらいましょう

被告人は本件以前にも、被害女性とのそれまでの(不倫)交際関係を被害者の配偶者に公表すると被害女性を脅して金銭を要求(喝取)していた様です
それでいて、被害女性に未練があるとか言っちゃってますよこのオッサン()

【パワハラ予備軍?】

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