傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

遺族感情を逆なで中 -上尾-

2014年02月10日 | 刑事事件
平成25年(わ)第1670号

千木良 克也(郵便局員)

自動車運転過失致死

【概要】
平成25年4月5日に上尾市で発生した直進のオートバイと右折の普通乗用車の事故です。
交差点右折時に安全確認を怠った事が原因と思われる典型的な右直事故である。
相手方は直進してきたオートバイであり、転倒した被害者は搬送先の病院で意識不明のまま死亡している。
事故態様として、右折する被告人が直進バイクを見落とした、若しくはバイクとの間合いを計り間違えて右折を開始してしまったこと等が原因として考えられる。いずれの場合に置いても右折車両の過失割合がより大きい。

事故後、きちんと被害者遺族に謝罪していない事から遺族感情が最悪になってしまっている。
その為に、遺族が10人近く傍聴に訪れ小さな法廷では入りきらなくなるという異様な状態になっている。
(このときは司法修習生が居た事も原因)
裁判期日も異様に長期間になっている。
これはひとえに遺族感情が和らぐ事が無いことが長期化の最大の原因であるといえます。

そもそも、法廷にスーッと入ってくる被告人様子から一般の傍聴の人かと思いましたよ。
しかも、遺族の方には全く目を合わそうとしませんでした。
土下座しろとは言わないが、最低限の礼儀にすらも欠けていると言わざるを得ない。

更に証人尋問などの内容は遺族感情に全く配慮が足りなかった。
証人が(被告人に)早く職場に復帰して欲しいとか言われて、一生職場復帰出来ない被害者は何を思えば良いというのか。

それらの様子を見るに見かねた判事の「謝罪ってなんですか?」との問いに被告人は答えに詰まる。
事故現場に行きましたか?の問いにハイと即答するも、現場の花は何でした?の更なる問いに「枯れて居て分かりませんでした」と答えたが、この被害者の遺族が枯れた花を数日間放置していたとは到底考えられない。
またしても感情を損ねた可能性大である。-せめて、受け答えは誠実にしましょう。

次回期日は傍聴席が被害者遺族で溢れているかもしれない。

被告人は8歳の少女から最愛の兄を奪った償いとどう向き合ってゆくのか。

千木良被告人は幼少時に母親を交通事故で失っているという、ならば被害者の気持ちは人一倍理解できる筈だが、全くの他人事に感じてしまう。
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1 コメント

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ひどい話 (まきまき3)
2014-02-25 18:55:11
何故か他人事なのか…何故被告は被害者家族の気持ちが理解できないのか
そんな人を日本郵便は、雇っているのか理解に苦しみます
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