知人に強姦されました→尿から覚せい剤（上尾） -判決-

平成２６年（わ）第６４号

田中 裕加里

覚せい剤取締法違反

【概要】
平成２５年１２月１日に被告人が自宅を訪れた知人サワダ（と氏名不詳の者１名）から強姦被害に遭ったと警察に届け出た。
尿検査をしたところ、覚せい剤成分が検出された。（尿検査をした経緯は？）

すると…
サワダ、とその同伴者（先述氏名不詳者）が被告人の自宅内で覚せい剤を使用していた。
飲み物を飲んだ後に気分が悪くなった、飲み物に薬物を入れられたのかもしれない。
以前からサワダにしつこく交際を迫られていた。薬物の使用を勧められた。
等の供述（弁解）をした。

しかし、供述内容の根幹部分にに変遷が認められるほか、被告人とサワダ、夫とのメールのやり取りが不合理である事等から被告人の主張は退けられた。

被告人には平成２０年と平成２２年に同種前科があった。


【判決】
懲役２年執行猶予５年

同種前科がありながら、執行猶予判決である事から完全に被告人の主張を否定したのではないかもしれない。
先述の飲み物に薬物が入っていた証拠は無いが、被告人が薬物を摂取した方法も不明です。
（現実的にはこの摂取方法が不明な点が量刑に影響していると推察します）
仮に、意に反して飲み物に薬物を入れられたとしても薬物使用者に近づかなければ回避出来る事件では有ります。
そもそも、旦那が留守の間に交際を迫ってくる相手（と同伴者）を自宅に上げるなんて昼メロみたいな展開が現実に有る事にビックリです。（なんか嘘っぽくも聞こえますが…）