傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

死産は傷害?

2014年11月11日 | 刑事事件
平成26年(わ)第1162号 

永松 寛之 

自動車運転過失傷害

【概要】
冒頭陳述を聴いていませんので事故態様については不正確です。
被告人運転の大型貨物自動車が右折待ちの為に停止していた被害者車両に追突した事故の様です。

【事故結果】
運転席、助手席の女性がともに全身に多数箇所の骨折、助手席の女性は妊娠中でしたが、事故後緊急に行われた帝王切開の末死産でした。
被告人の事故対応に被害者が納得出来ません。きちんと誠意の伝わる謝罪が出来ない被告人の様です。
なぜ、謝罪が出来ないのですか?の問いに。
A:謝罪するつもりでいたんですケド…勇気が出なくて…。
謝罪に行った事であなたは死にますか?
A:…。

被告人は事故をおこした直後、救助活動に参加する事無く、傍らにつっ立って居たと言います。

被害者は不妊治療の末にようやく授かった子供だった様です。

「最愛の我が子に、一番始めに買ってあげたのはおもちゃでなく仏壇でした。」
と、被害者は心情を述べていました。他方、被告人は無表情に見えました。

事故を起こした時、被告人は考え事をしていたと言いますが、何を考えていたか内容が変遷しています。
少なくとも、ボーッとして運転していた事は間違いない様です。脇見はしていないと述べますが、結果的には何ら違いは有りません。
引き億人は近所のスーパーへ買い物に行く為に自家用車を運転していると言います。(行政処分が甘々です)

【求刑】
禁固2年

最終弁論を終えた被告人は判事に促され被害者に頭を下げていましたが、本心からの謝罪なのかは判りませんでした。

胎児が死亡しても死者に数えられない事には違和感を感じてしまいます。


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