傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

新聞配達員を恐喝 -春日部-

2014年05月15日 | 刑事事件
平成26年(わ)第67号

野口 翔平(20)

強盗致傷、窃盗

【概要】
平成26年1月7日から8日にかけ友人(29前後)とガールズバーで飲酒した被告人が退店後に新聞配達中の被害者(74)に対し顔面殴打の暴行のうえ金品を要求した。
当時の被告人の飲酒量はさほど多くはなく、意識もハッキリしていた模様。
犯行に飲酒の影響が強かったとまでは言えません。
ほか、女性被害者に対する窃盗の事件。(こちらは詳細を傍聴出来ていません)先の事件の前にガールズバーを一旦出て行った窃盗事件。

【被告人の犯罪歴】
平成25年に友人に対する傷害、恐喝などで少年審判を受け、保護観察中であった。
ですから、被告人の犯罪傾向はかなり進行していると判断せざるを得ません。
法廷での被告人は落ち着きが無く、他人事の様です。

【証言】
被告人の父親は保護観察中の被告人(当時無職)が家出をしているにもかかわらず、
「どこかで、住み込みの仕事をしていると思っていた」と語りました。
事件後の現在も、面会しはしているものの事件当時の被告人の生活状況を把握していません。

父親の被告人に対する関心が希薄な印象。
社会復帰後の被告人の更正には家族の支えが必要だと強く感じました。
このままでは、被告人は同様の事件を繰り返しそうです。

新聞配達中の被害者に金を要求したところ、小銭しか持っていなかったため、差し出された小銭入れを振り払い更に金をもってこいと要求しています。
結果、被害者は警察に助けを求めました。

新聞の配達員が大金を所持しているとは考えられませんから、計画性の無い衝動的且つ稚拙な犯行と言えます。
また、被告人の規範意識は極めて希薄である事も伺えます。



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