傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

覚せい剤入りコーヒー殺人事件(戸田)

2014年12月01日 | 刑事事件
平成25年(わ)第1892号

柴崎 治

覚せい剤取締法違反、殺人


【概要】
生活保護を受給していた女性が同じく生活保護受給中の被害者(暴力団関係者)に強姦された賠償として金銭を要求するトラブルがあり、解決目的で介入した女性の内夫が被害者を撲殺しました。
(女性から強姦の被害届は出ていません。)

強姦被害の存否、その真実をを知る者は、この世に被告人の内妻ただ一人です。
被告人と被害者の双方を知る証人の証言では、強姦の事実はにわかには信じ難いものだった様です。
被告人妻(強姦被害者)妊娠中。
被害者は66歳と高齢。
を理由として上げました。

被告人は犯行前に被害者宅で出されたコーヒーの中に覚せい剤が入れられていた為に、コーヒーを飲んでしばらく後から記憶が無く、気がつくと被害者が血まみれで倒れていたと述べ殺意を否認しています。
が、革の手袋を装着し袖口をテープで留めた上、凶器とされる木製の棒を持参して被害者宅へ向かったと言います。被害者が身動きしなくなっても、執拗な暴行を加え続けました。(キンタマを足蹴など)

被告人には覚せい剤使用での服役前科があります。
被害者(生活保護受給者)は殺害される直前迄、先の性的暴行被害の話し合いを女性の母としていました。
その際に二人は揃って覚せい剤を使用していたと言います。(話し合いのシチュエーションでは無いですね。)
被害者と母は以前から面識が有ったと述べますが、この母親も「この日は被害者に無理矢理覚せい剤を打たれた」と述べる一方、自ら覚せい剤を要求したことも否定出来ませんし、常習性が疑われます。
もうこの人たちの周辺が違法薬物まみれな事だけは確かな様です。
ですから、本日の証人は2人とも薬物使用容疑の身柄拘束中で手錠付きです。

被害者は殺人容疑で身柄拘束されたところ、挙動が不審なことから強制採尿が行われ薬物反応が出ています。その弁解がコーヒーです。
にわかに信じがたい弁解ですが、結構な頻度でこの言い訳にお目にかかります。
薬物使用(に限らないかも)の方たちの思考回路は明後日の方向に行ってしまっているようです。

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