どっちもどっちな気がします（さいたま市）

平成２６年（わ）第８３１号等

渡邊 哲夫

暴行、公務執行妨害、傷害

【概要】
被害女性に対する暴行容疑で逮捕、拘留された被告人が警察署内で起こした公務執行妨害と傷害事件。
被告人は犯行を認め大人げなかったと反省の態度を示しつつも、警察で不適切な取り調べ、暴行を受けたと主張しています。

【証人】
取り調べにあたった警察官２名が証言しますが、所々微妙に食い違う様な気がします。
他方、被告人の証言も突っ込みどころ満載です。
何より、擬音や身振りばかりで公判記録が取りにくそうです。
オノマトペでしたっけ？

そもそも、警察署内での出来事は、被告人が過度に暴れた為に制止する目的で行われた行為の様です。
被告人はあばれて足をバタつかせた結果、警察官一名に傷害を負わせています。
大人しくしていれば起きない事ですから、本人が述べるとおり大人げないとしか言えません。

他方、被告人は取調中に机の上に載せていた足を下ろされたはずみで椅子から転げ落ちて、後頭部をぶつけた事や暴れる被告人を多人数で制圧した時の行為等を不適切であると指摘しています。
しかし、直後に検察庁で行われた検察官による取り調べ調書には被告人の証言として何ら記録されていません。
同じく、その翌日も同様に記録されていないのはなぜでしょう。

暴行事件で拘留された初日（６／２０）にパンツ一枚で拘留された為に寒くて寝られなかった、と述べますが６月２０日はむしろ少し暑いくらいではないのでしょうか。
何より、翌日は自らすすんで着衣を脱いでパンツ一枚で寝ている様子が記録映像として残っています。

ところが、暴行事件の被害女性（政治結社の周辺者）は被告人の内妻に「殺す」など脅迫文言を電話してくると言います。
また、件の女性は病院の事務員に対する暴行とさいたま市西区役所に対する街宣行為で逮捕されたとも言います。
被告人は女性を右翼と評し、自身はカタギだと言います。
以前は暴力団組員でしたが、３年前に出所してきたら組が無くなっていて、以来カタギだと言う事の様です。

なんか，全て些細な事が原因の様な気がします。