傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

松村 大貴(求刑、川口)

2015年01月27日 | 刑事事件
平成26年(わ)第941号 

松村 大貴 

危険運転致死傷、道路交通法違反

開廷直後に裁判長から昨日の携帯電話の呼び出し音(被告人妹)に対し「まことに、けしからん」と厳重な注意が有りました。
いやまあ、このフリーダムな一家ですので仕方ない行動と思います、件の被告人妹は本日、在廷しておりませんので大丈夫です。

【求刑】
懲役15年
(被害者の最期を思えば、市中引き回しの上…が適当では?と思います)
遺族は最高刑(30年)でも納得出来ませんと述べています。

真摯な反省について。
自ら出頭したと言いますが、犯行時刻の6時間後です。(その間せっせと父親主導で証拠隠滅)
法廷でも父親の証言に一家で口を揃えて、証言しました。

事故以前は生活態度が良好と言いますが…
ネット上の情報(被告人Facebook画像など)ではただのDQNにしか見えません。少なくとも、公務員のFacebookには見えませんね。
被告人は犯行当日に初めて飲酒運転をしたと述べていますが、恒常的に同店に車を運転して赴き、飲酒していた事は本人の弁からも明らかです。
そもそも、酒類提供の有る飲食店に、車を運転して出かける神経が理解出来ません。
公共交通網が整備されていない田舎でも、決して許されない愚行であり、10分間隔でバスの便が有ったと言いますから、全く弁解の余地がありません。

免職等で一定の社会的制裁を受けているとも言いますが。
川口市から退職金が支払われている可能性があります(未確認ですが、懲戒免職であって「解雇」ではない様です)
まさか、川口市は善良な川口市民で有った被害者を「無惨な最期」で殺害した被告人に払ったのでしょうか,○○○を?
自身の行動に責任を取るのは当たり前の事では?

社会復帰後に周囲からの指導監督が期待出来ると言いますが。
本件犯行の証拠隠滅を主導した父親は監督者として失格なのは明らか、と検事が断定しました。
いやむしろ、数々の証拠隠滅工作に関しては家族ぐるみの組織的犯行と言えなくも無い。と個人的に感じます。
犯行の発覚を恐れる余り、逃亡や証拠隠滅を試みる卑怯な被告人の心根は、これ迄の周囲からの監督指導によって醸成されたものと思いますがねえ。

大体、妹のパニック障害を出頭が遅れた理由にしていますが、発作をを起こした妹を医者に連れて行かない理由を問われると答えられません(父親証言)。
妹のパニック障害って、生命に関わる危険の有る病気でしたっけ?(安静にしておけば大丈夫と認識していますが)

【引きずった?】
被告人が被害者をはねる
↓(被害者を車底に巻き込み引きずる)
事故後父親に電話
↓(被害者を引きずっている事を電話で父親に伝えています)
父親が祖母に電話
↓(被害者を引きずっている事を祖母に伝えました)
(被害者を引きずったと聞いた祖母は)その電話の通話内容から祖母の調書が作成されました。

本当なら以上であるべきところ、隠蔽工作を主導した父親が「事故直後被告人からの電話では、被害者を引きずった」とは聞いていないと、証人尋問で突如責任回避発言を始め、祖母の調書の内容を検事が指摘すると、続いて証言した祖母が「調書は思い違い」と証言を翻しました。(その根拠は祖母と祖父の廊下での会話です。まあ,迂闊な一家です)

被告人は祖母の従前の調書の内容から被害者を引きずっている認識があり、振り払おうと蛇行運転をしていた事は明らかですから、単なる致死とするのは相応ではないと感じます。
(酒酔い運転に由来する蛇行であって、車底に巻き込んだ被害者を振り払おうとした訳ではないと弁解しました)

被告人は”元”役人らしい「当たり障りのない言葉遣い」ですが、問答の内容は極めて不誠実にしか聞こえません。
最終意見陳述では「被害者のご冥福をさせて頂きます」(一部抜粋)と述べましたからどうやら、被告人は「足りない」人物の様です。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-03-01 05:06:56
懲戒免職とは主に公務職員に使われる最高位の懲罰です、懲戒解雇は公務員以外の一般社会人が企業、会社員への処分呼称ですよ。

共通する事は退職金等支払われません。
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