吉田クンは殺していません（南浦和）

平成２４年（わ）第１５３２号

吉田 智一

実際ほもっと目つきが悪いー可愛すぎるなこのイラスト。


住居侵入、窃盗、強盗殺人

【概要】
被告人が窃盗目的で被害者方に侵入し、被害者を殺害したとされる。
凶器が発見されていない。
被告人は殺害を否認している。
被告人は被害者宅に２度侵入し、１度目は通帳、財布、鍵を盗んでいる。
印鑑が無く預金の払い戻しが出来なかった事から、翌日再度侵入したと思われる。
２度目に侵入した際に被害者を殺害したとされる。

【争点】
被告人の犯人性。
被告人は強盗目的の殺人はしていないと主張している。

【雑感】
事件から随分時間が経過している事から被告人を犯人と特定するにあたり、相当苦労したものと推測する。
弁護側は冒頭陳述で捜査機関による証拠ねつ造に言及したが、さすがにそこまではしないと思うが？

【弁護人の指摘】
被告人の衣服に付着した返り血が少ない。
被害者宅で発見された靴あとは前日（財布を盗んだ日）に侵入した時のものの可能性がある。
凶器が未発見。
遺体には傷跡が８カ所あり強い殺意が感じられる。物盗りの犯行ならそこまで執拗に刺さないと指摘。
犯行後人通りの多い道を通って帰宅している。（被告人の姿が路線バスのドライブレコーダに映っている）
被告人には犯行時刻のアリバイがある。（自宅でテレビを見ていた）
警察へ出頭するとき犯行時と同じ服装であった。

弁護人は冒頭陳述で「吉田君は殺していません！」と言った。
↑
こら待て弁護人。
こう見えても、被告人（ヨシダクン）は
身長１５０センチでも
チビだけど
３０台半ばのオッサンだぞ！もしかして弁護人の方が年下？かも
それをヨシダクン呼ばわりは失礼じゃないか。
人を外見で判断してはいけません。

【前提事実】
ヨシダクンは勤務先を無断欠勤で退職し当時は無職だった。
家から月の生活費を支払う様に催促を受けていた。
銀行の預金残高が数十円。
被害者の財布を拾得物として南浦和駅交番に届けている。（本名を申告）
被害者宅の庭から発見されたタバコの吸い殻のDNAがヨシダクンの物と一致。

【証人尋問】
被害者の長男（同居）被害者の長女（近所で別居）
弁護人は外部の第三者による犯行を立証したい様子である。
長男の宗教（阿含宗）について質問していた。
宗教上のトラブルは無かったか？と。
長男の答えはトラブルは無く、阿含宗は歴史は浅いがごく普通の仏教系の宗教であると回答。
被害者から近所の不審人物について聞いていたという。（両証人とも）
小柄で身軽とか。
被害者宅の電話機には血痕が付着していたという。
（娘に対し遺体発見時に血液に触っていないかとの警察からの問いに）
被害者の第一発見者である長女は遺体の血液には触っていないと回答。
（出血の量は多かった様であるが部屋一面が血の海と言う程では無さそう）
結局電話機の血痕については解明出来ず。
同居の長男が朝、家を出た時に被害者はテレビを見ていたという。
第１発見者である長女が家に着いた時には、テレビは付いていなかったという。
？でも、テレビは犯人特定とはきっと関係ないよね。