傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

【求刑】保護費で貢ぐ自称引きこもり(新座市)

2018年06月25日 | 刑事事件
平成30年(わ)第404号 

保永 敏行(生活保護受給者)

詐欺(収入の無申告)

不正受給発覚の経緯は、対人恐怖症で引きこもりの筈の被告人が所有を許されていないクルマを乗り回していたことの様です

【証人尋問】
勤務先の社長と母親
社長は被告人の仕事ぶりを真面目だと評価していました(でも、社長には生活保護受給のことはナイショでした)
また、不正受給中の被告人を事業所の責任者として重用していたと言いますから、相応に高額の給料を受け取りつつも長年にわたり新座市民の血税を食い物にしていた模様です

一方母親は10センチ以上はありそうなピンヒールとヒラヒラのスカートという余りにも証言台と不釣り合いないでたちで颯爽と法廷に登場です
被告人の生活保護受給を(受給開始当時から)知っていたと述べる一方で、働き始めてからは生活保護の受給は停止しているものだと思っていたと述べています
この様に被告人と母親の交流は密では無い(むしろ無関心だった)様ですから、これからも有効な監督は期待出来ないとの印象を受けます

被告人の年齢(48)から推測すれば、母親は70前後のはずですが、とても後期高齢者のおばあさんには見えません
一見、被告人の妹でも通用しそうです(むしろこの母親の外見が詐欺的です)

【被告人質問】
曰く、ケースワーカーに仕事を始めた事を話して(収入を申告するつもりだったのカナ?)相談したところ、「生活が安定するまでイイですよ」と言われたので甘えてしまったと弁解していました
すると、新座市社会福祉事務所のケースワーカーが被告人の不正受給を推奨、若しくは黙認したことになりますが、んな訳有るかい

検察の証拠によれば、被告人宅を訪問したケースワーカーから就労の有無を問われた際に被告人は引きこもりで働けないトカ、自宅に有る荷物を知人の内職を無償でやっているトカ答えて居たと記憶していますから、先述の不正受給を黙認した新座市のケースワーカーは被告人の相談内容を忘れてしまったか、又は記録を怠ったのでしょうか
怒れる新座市民の方追求してください

【保護費の使途】
飲食代(どんな店の?)、ゲーム課金と女性に貢いだと述べています
犯行当時はゲームに数万円から数十万円単位で課金していたとも述べていますから、完全に被告人の金銭感覚は麻痺している様です
対人恐怖症でr働けないとの理由で、生活保護を受けていた被告人が飲食店で女性に貢いでいたなら、待った無しの(悪質な)不正受給ですね
被告人の対人恐怖症は女性は例外なのでしょうか

680万円を新座市に返還したと被告人はドヤっていますが、実際に返済したのは母親ですし、時効で(新座市の)求償権が消滅した分はダンマリを決め込むつもりだったようです
しかし、判事からの鋭い指摘に遭いしどろもどろでまともに言い訳すらできていません
被告人自身のハナシでも6〜7年前から就労していた様ですから、単純計算で推定300万円近い金額の1〜2年分の不正受給に係る保護費相当額の求償権が時効消滅している筈です

不正受給当時は、現在よりも保護費相当額にあたる年間百数十万円以上の可処分所得が多かったにも関わらず、現在自己破産しなければどうにもならない程の借金(詳細な金額不詳、破産手続中)を抱えていると言いますから、被告人の金使いはどうにも不安です
現在も(課金はしていないと言いますが)ゲームは止めていないと言いますから、真摯に反省しているの?と一応突っ込んでおきますね

先の様に自己破産して債務を整理すると言っておきながら、母親立て替えてもらった680万円にだけは返済すると述べているぞ

【求刑】
懲役2年
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