援交狩り（大野証言）

平成２５年（わ）第１５９３号

大野 航（20）

強盗致傷、恐喝

援交狩り

1、以前にミズタ、ミズタの交際相手、タナカで犯行に失敗している。
2、タナカ、ミズタ、ヤマモトが「援交狩り」をするので、援助交際をする男性を見に行った。
（タナカに、やっても良いですかと聞かれ「イイんじゃない」と答えている）
3、（大野の）以前の交際相手が援助交際の相手から被害（裸の画像を撮られた、覚せい剤依存症にされた、風俗で働かされた）
にあった。
4、被害者を呼び出したのは大野（イシガミカナコの携帯電話を操作）

鴻巣周辺で似た様に出会い系サイトを利用した強盗事件事件を起こした、阿部 優誠（まさみ）と言い分がよく似ている。
犯行を正当化したい意図が見える。

大野はボーカロイド（もしくは人口音声）の様な話し方をする。
【大野証言抜粋】
被害者と携帯でやり取りした。
「タクシー代がない。」（イシガミを騙った大野）
「（性的）サービスをするから来て」（同上）
被害者の本心は分からないが性的サービスをすると言って相手を誘ったのは大野自身であることは争いが無い筈。
「友人と５人で行く」（被害者）

５人で来られたら負ける心配があったのでバットを持参した。（相手は抗争をするために来るのでは無い筈。）

バットは少年院を出た後に不良仲間から脅されないように護身のために用意した。（護身用ならば常に携行して居たはず。)

セブンイレブンで被害者がイシガミカナコの財布を取り上げる場面を目撃した。（イシガミカナコは供述していない。また、被害者が人目の多い場所でする行動としては不自然）

援交相手を見るのが目的で大野が呼び出した。
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待ち合わせ場所に行く途中に分け前が欲しくなった。
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イシガミと途中でばったり遭遇する設定にした。「俺の女に…」：ヤマモト（なのにマスクで顔を隠してゆく）
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被害者を暴行。
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途中見張りをしていて暴行には加担していない時間がある。（イシガミが見張り役だったが大野も頻繁に見張りをしていた。）
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犯行場所をどん亭の駐車場から店の裏に移動。
（目立たない様に移動したというが却って隣接するマンションの正面である不思議）
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被害者に正座をさせ、財布を取り上げ中を確認。所持金がない被害者に免許証と引き換えにするので8万円持って来いと要求した。

タナカハルカの証言が大野自身の証言と大きく異なるのは何故かの問いに「自分はタナカでは無いので分かりません」と答えた。

一味は次の犯行を計画していた。
大野はこれ以上加担しないと言っていた。（犯行当月に２０歳になる。この時は未だ１９歳）

少年法で守られていると思っていた。と述べている。すなわち、まだ少年院にゆけば済むと思っていた節がある。

以前（２回目）の少年院はオヤジ狩りを２～３十件した事によるものだと言う。

犯行態様がオヤジ狩りから出会い系を標的にしたものに変化している様がますます阿部 優誠 平成２４年（わ）第１８４４号とそっくりである。（ただし阿部の場合はなりすましただけで実際に女性を連れて行ってはいない）
阿部の場合懲役１５年の実刑判決だった。（件数、被害内容も異なり単純比較はできません）