傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

夜勤明けに赤信号無視した職業運転手(戸田)

2016年07月16日 | 刑事事件
平成28年(わ)第618号 

道山 勇司 

危険運転致傷、道路交通法違反

【概要】
対面信号機が赤色にも関わらず、早朝だから交差道路に車は居ないかもしれないと停止する事無く交差点に進入して、右方から来た自動車と左方から来た二輪車に次々と接触する事故を惹起しました。
会社に事故がバレるの恐れ、その場から逃走した被告人はコンビニ配送を業務とするトラック運転手でした。
犯行当時は夜勤明けで、対面信号を覚えていないと危険運転の犯意を頑に否認していますが、被告人の弁によれば対面信号を覚えられない程疲れていたのですから、いずれにしても過労運転にはあたると思われます。どうやら赤信号無視の方が法定刑が重い様ですから、その為に過労状態を主張している様です。

先の信号を見てしまったり、対向車との挨拶に気を取られたり、過去に他の事故ではヘンテコな弁解が多数有りましたが、疲れていて覚えていないとは、何ともストレートで職業運転手にあるまじきお粗末な言い逃れです。

しかも誰も指摘しない事が不思議で仕方ないのですが、高齢の被告人の聴力には多大な問題があります。被告人は法廷内では補聴器らしきものを使用している様に見えるものの、それでも「怒号」に近い音量で無いと会話が伝わりません。(全然聞こえていません)
明らかに運転に支障の有るレベルです。被告人のこの聴力の状態で働ける運送会社の安全管理とは一体どうなっているのでしょうか。
そもそも、この耳の遠いおじいちゃんが運転免許を更新出来ていたことが極めて疑問です。




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