無免許運転で工事現場へ窃盗に（桶川）

平成２６年（わ）第９８６号等

吉成 甲平 （２４）

建造物侵入、窃盗、道路交通法違反、有印私文書偽造、同行使

【概要】
子だくさん一家の無職のお父さんは無免許運転で深夜に桶川の工事現場へ新品の電線を拾いに、お母さんは家で電線の皮剥き作業の内職をして銅線を取り出して生計をたてていました。
お父さんは「社長に頼まれた」と妻に内職の理由を説明していますが、新品の電線をわざわざ分解して中の銅線だけを取り出すことにこの妻は疑問を感じないのでしょうか。

取り出した銅線は買い取り業者に売却しています。
新品を剥いているので、明らかに解体工事で出た廃棄電線と違う事は一目瞭然です。
新品を剥いたと分かる電線を度々持ち込む被告人を、買い取り業者は不審に思わなかったのでしょうか。
平成２６年２月から７月迄のあいだに１０回程度同じ様な手口を繰り返していたと被告人は述べます。

また、被告人は妻を同乗させている最中に交通取締りを受け、無免許運転の発覚を免れる為に他人の名前等をかたります。（この時、妻は臨月だったと言います）
当然、断り無く名前を使われた友人は厳罰を望んでいます。
取締り時、妻も被告人に口裏を合わせています。
被告人は運転免許取り消しになった事実を妻に隠したいため、無免許運転を続けていたと弁解します。
それが事実であれば、事情を知らない筈の妻が先の取締り時に何事も無い様に口裏合わせ出来る事は考えられません。

この前日に離婚届を書いて所持していたと述べる一方、社会復帰後も妻と同居する意向だと述べますから、もしかしたら生活保護受給の為に？と考えてしまいます。（あくまで邪推です）
そもそも、児童手当を生活費に充てていたと言いますし、若くして３人の子供が居る、何処から見ても夫婦仲円満な家庭の離婚理由を明らかにしていません。

被告人が２年前に万引きで捕まった時も妻が犯行に加担していたと言いますから、常に家族ぐるみで犯罪行為を行っている様です。被告人一家はあらゆるところで不正行為が疑われます。

【求刑】
懲役２年６月

【最終弁論】
大丈夫です。
（何が大丈夫なのでしょうか）