東京五輪・決勝戦
○ 日本 2 − 0 アメリカ ●
<8月7日 横浜スタジアム>
東京オリンピック(五輪)野球の決勝戦が7日、横浜スタジアムで行われ、野球日本代表・侍ジャパンがアメリカを下し金メダルを獲得した。
日本は「野球」が公開競技だった1984年・ロサンゼルス大会で優勝しているが、正式競技に採用された1992年・バルセロナ大会以降では初の五輪制覇。失意の4位敗退となった2008年・北京大会から13年ぶりに復活した五輪の舞台で、最高の結果を手にした。
チームを率いた稲葉篤紀監督はゲームセットの瞬間に人目をはばからず涙。ともに戦ったナインの手による胴上げで宙を舞
い、「みんなね、本当に一生懸命やってくれて、そういう思いが最後にぐっときました」と歓喜の涙を振り返った。
今大会は結果的に5戦全勝で頂点に立ったが、「一つも楽な試合はなかったですけど、とにかく選手たちが勝ちたいというね、金メダルを獲りたいというね、そういう思いが結束して、本当に良いチームでいい試合ができたと思います」とコメント。
最後は「皆が頑張ってくれてましたし、テレビの前でたくさんの方が応援してくれましたし、サポートしてくれた方々もいました。本当にみんなで掴んだ勝利だったと思います」と、日本一丸で掴んだ“金”を強調。
「五輪を楽しみにしていたけどかなわなかった。優勝の表彰台に一緒に登らせてあげたかった」。沖縄をたつ一日前に遺影を荷物に加えた。望みどおり台の中央に母と立ち、「安心していいよと伝えた」と肩の荷を降ろした。
圧倒的な存在感を見せつけた。張り詰めた空気を切り裂いた決勝の形は「オーハンダイ」。師匠で世界選手権3連覇の“生きる伝説”佐久本嗣男氏(73)が「最初から気合を入れて、相手を砕く」と説明する力強い演武で、世界選手権3連覇の貫禄を見せつけた。
中学時代から喜友名を指導し、紀江さんの生前に金メダルを約束していた佐久本氏は「何がなんでも金を取らせたい」と「満点(30点)」を師弟の目標に掲げた。28・72点での優勝。それでも、師匠は「今日の出来は満点。気持ちが入ったいい演武だった」とまな弟子をたたえた。(WEB抜粋引用)
女子62キロ級の決勝が行われ、川井友香子(ジャパンビバレッジ)が2019年世界選手権を制したアイスルー・ティニベコワ(キルギス)を破り、金メダルを獲得した。リオデジャネイロ五輪女子63キロ級金メダリストの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)は57キロ級の準決勝に臨み、リオ五輪53キロ級覇者のヘレンルイーズ・マルーリス(米)に勝って銀メダル以上が確定した。
男子フリースタイル57キロ級の高橋侑希(山梨学院大職)は2回戦で、18、19年世界選手権メダリストのヌリスラム・サナエフ(カザフスタン)に屈した。男子フリースタイル86キロ級の高谷惣亮(ALSOK)は1回戦でオスマン・ゴジェン(トルコ)に敗れた。 (WEV投稿)