本州付近に停滞する梅雨前線の影響で、28日は東北と北陸を中心に記録的な大雨となった。気象庁によると、28日午後6時までの24時間雨量は山形県長井市と新潟県粟島浦村で201・5ミリとなるなど両県の4地点で観測史上最多を記録。岩手県や福島県を含む7県17地点で7月の観測史上最大を更新した。
こんな時に……と◆、今後も夏から秋へと、台風など自然災害の脅威は増すばかり。
特に、ここ数カ月の間に東日本から中部地方にかけて、緊急地震速報を伴う地震が何度も起こった。6月25日早朝には、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6・1の地震が発生。最大震度5弱を記録したこの地震は、東日本大震災の余震だと気象庁が発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、さらに地震への備えも? と思われる方も多かろう。 しかし、実はこの4月、政府は富士山の噴火についてある警告のシミュレーションを発信していた。コロナ禍に埋れ、ほとんど顧みられなかったその驚愕の内容に触れる前に、まずは専門家の意見を聞いてみよう。 「地震が頻繁に起こる中で、日々防災意識を高めるに越したことはありませんが、自然災害の中で人類に大きな被害をもたらすのは、地震よりも火山の噴火だと思います」 と話すのは、日本地震予知学会会長で東海大学教授の長尾年恭氏だ。
「たとえば、北米最大の火山地帯・イエローストーンは、噴火すればその火山灰によって全米を壊滅状態にさせるとの試算が出ています。遡って、約7300年前に起こった薩摩半島沖の鬼界カルデラの噴火では、四国以西の縄文人を破滅に追い込んだと言われています。その噴火を境にして、縄文土器の形式が南方系から北方系へと完全に移行しています」
イタリアのポンペイが亡んだように、ひとつの国家ばかりか文明までを根絶やすのが火山の噴火。それが地震と連動して引き起こされることが、近年の研究で明らかになってきた(WEB抜粋引用)
前線や湿った空気の影響で、13日から14日にかけて西日本では激しい雨が降り、広島県などで土砂崩れや河川の氾濫が起きた。
九州の温泉街が記録的な大雨の被害で苦境に立たされている。熊本県人吉市や大分県日田市では宿泊施設が相次いで休業に追い込まれ、新型コロナウイルスの感染拡大で激減した客足の回復が阻まれている。
豪雨で甚大な被害が出た熊本県人吉市の人吉温泉は、旅館組合に加盟する9軒のほとんどが土砂の流入などで休業。同県小国町の杖立温泉では宿泊施設の被害に加え、大量の岩や石が10日現在も温泉街の道路をふさいでいる。 (WEB抜粋引用)
豪雨に見舞われた熊本県南部の被災地は7日、災害現場で生存率が下がる目安の一つとされる「発生後72時間」を迎えた。警察や消防、自衛隊は降り続く雨の中、行方不明者が出ている地域や、被害状況の把握が進んでいない地域を重点的に、二次災害を警戒しながら捜索を進めた。県は、新たに球磨村で1人の心肺停止を確認したと発表した。
県南部が記録的大雨となり、気象庁が大雨特別警報を発表したのは4日未明。球磨川は1カ所で決壊、11カ所で氾濫し、各地で土砂崩れや浸水被害が発生した。この雨で県がこれまでに確認した死者は49人で、心肺停止は2人。行方不明者は11名。