雨の記号(rain symbol)

アイドルグループ音楽のこれから

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韓国の音源チャートからアイドルグループ失踪…バブル崩壊か

歌謡界で「アイドルグループ危機論」が勢力を強めている。最近、音源チャートの上位圏でアイドルグループを見つけ出すのは難しくなっている。アイドルグループが占領していたかのような昨年の音源チャートと比べるとあまりにも様相が違いすぎている。特に今人気のアイドルグループはすでに確保したファン層を糧にここ一番の踏ん張りに成功しているが、新人アイドルグループには生き残りそのものが厳しい市場に様変わりしていっている。星の数ほどあったアイドルグループは一体どこに消えたのか。芸能事務所は枯れていくアイドルグループ市場に合わせて、新しい生き残り戦略を組むのに忙しい。

<チャートから消えたアイドルグループ>

音楽チャートサイト「メロン」の15日付け午前のリアルタイムチャートでは、10位内に入ったアイドルグループはたった1組だった。miss A(ミスエイ)が『男なしでも生きていける』で9位に入り、なんとかアイドルグループのメンツを保った。チャートをざっと見てみると興味深い現象が読み取れる。ソロ歌手イ・ハイのデビュー曲『1、2、3、4』で首位を長期で守っている中、見慣れない名前が上位圏に続々と食い込んでいる。

弘益(ホンイク)大出身のインディーデュオ「Geeks(ギークス)」の『Officially Missing You』、ヒップホップ系の有名プロデューサー「プライマリー」の『疑問符(?)』がそれぞれ2位と5位に入っている。彼ら以外にも、Ailee(エイリー)『見せてあげる』、K.Will(ケーウィル)『Please don’t…』、ビョル『かわいい』など、ソロボーカリストらが上位圏に列を成して布陣している。パフォーマンスではなく音楽性が音源チャートを圧倒しているといえる。

今年デビューした新人アイドルグループの成功率を見ても、市場の変化はたやすく感知できる。今年11月までにデビューした約40組のアイドルグループのうち、ファンの注目を受けたグループはそう多くない。SMエンターテイメントの絶大なファン層の支持を受けたEXO(エクソ)、そしてB.A.P(ビーエイピー)が辛うじて“合格点”をもらった。

彼ら以外ではJUNIEL(ジュニエル)『illa illa』、Ailee(エイリー)『HEAVEN』、イ・ハイ、Busker Busker(バスカーバスカー)『桜エンディング』 などのように個性の強い音楽を前面に出したボーカリストとバンドの成績の方がはるかによい。

<ヤン・ヒョンソク「5年周期論、アイドル市場終わった」>

韓国大手芸能事務所YGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク代表は、最近、韓国日刊スポーツの取材で歌謡界の「5年周期論」を取り出した。ヤン代表は「歌謡界ではパターンが繰り返される。5年周期で市場の流れが変わる」とし「アイドル市場の流行はすでに終わった。だから私たちから出す新人のカラーはこれまでのアイドルグループとは違ったものにする」と市場を予測した。

そのYGが出した新人歌手がイ・ハイだった。BIGBANG(ビッグバン)や2NE1(トゥエニィワン)といった華やかなパフォーマンスが看板のグループを相次いで成功させたYGは、ボーカル力を前面に出したイ・ハイでサクセスストーリーを書いている。エレクトロニックダンス一色だった歌謡界にレトロソウルと言う新鮮なジャンルを開拓し、消費者の好みの変化を正確に読み当てた。

もう一つ興味深いのは、イ・ハイの『1、2、3、4』をダウンロードしたファンの半数以上が30~40代だという点だ。アイドルグループのファン層の絶対数を占める10代より20~40代のファンの支持が、音源チャートにおいてははるかに重要な役目を果たしていることを示している。

このようにアイドル市場が限界に至ったとの分析が出て、芸能事務所は音楽的な変化で危機克服に打って出た。SISTAR(シスター)のソユは、Geeksの『Officially Missing You』でボーカルフィーチャリングで参加し、新しい音楽を聞かせた。またグループINFINITE(インフィニット)から出た初ソロ歌手ソンギュのプロデューサーは、インディーバンド出身のNell(ネル)が手がけている。芸能事務所ウルリムエンターテインメントは「消費者は今のアイドルグループの音楽を退屈に感じている。金太郎飴のように似通った音楽から離れ、新しいスタイルで“アイドルっぽい”固定観念を崩すために努力している」と説明した。
(K-POP論評記事より)

 今年は11月までに韓国でデビューしたアイドルグループが40組もいたとは驚きだ。ひとグループにメンバーが5人いたとして200人ものアイドルがデビューしたことになる。アメリカならいざ知らず韓国でこれはむちゃくちゃな数だ。たとえ日本だとしても多すぎる。
 それだけアイドルグループ人気の過熱振りがうかがえる。そのうち、残ったのはEXO(エクソ)、B.A.P(ビーエイピー)の二組だけという。そうであるなら、アイドルグループ音楽がバブル弾けの扱いになってくるのもやむをえない。
 しかし、それはデビューした数が多すぎる結果であり、この中でふた組も生き残ったのは、逆にアイドルグループ音楽の人気の根強さ息の長さを証明するものと言えるのではないか。
 ソロシンガーだって200人もの歌手がデビューすればそのうちのほとんどが淘汰されて消えていくに決まっている。どんなスタイルで売り出そうが結果はそう変らない。別に驚くには当たらないのだ。

 僕はアイドルグループの音楽が五年周期の終わりを迎えたとは思わない。
 世界方々に出向いた人気アイドルグループの公演が、観客動員にしろチケット販売にしろ記録ずくめで彩られていくのを見ても、アイドルグループの音楽が、少なくとも今はまだ斜陽に向かっているとはとても思えないのである。
 韓国内ではそうだとしても、いくつもの国が集まった世界市場を同じにあてはめるのは無理だ。人気が絶頂を迎えている国もあればやっと人気が出始めたような国もある。これらをひとくくりにはできないだろう。
 アイドルグループの音楽は世界に向けて橋を架け、K-POPの中心勢力として突き進み続けている。すなわち、世界に飛び出してK-POPの種まき役を果たしたのはボーイズグループだし、それをメジャーな流れへと押し上げたのは、端的に言えば少女時代、KARA、2NE1などガールズグループの華麗で愛らしいダンス音楽に拠るところが大きい。
 そしてこのあとに、三段ロケットの最後のエンジンとして宇宙空間(世界)に雄飛する役割を担って登場したのがPSYである。
 偶然にしろ彼が最後の仕上げを行ってK-POPは正真正銘世界のポップス音楽となった。
 ただ、PSYの登場はやや突飛で早すぎた感はある。個人的な感想としてもう少しアイドル音楽で溜めをつくっていた方がよかったと感じる。
 PSYの音楽が爆発を始めた時、K-POPのソロシンガーたちの出番が来たようだ、と前に書いたが、この流れが少々急激(大ヒット)だったため、アイドルグループの音楽がいささか影を薄めた印象は否めない。
 もともと韓国国内の音楽市場はそう大きくない。PSYの「江南スタイル」のような大ヒットが連発するとも思えない。
 
 パイの量を大きくする可能性があるのが海外である以上、アイドル音楽は主流であり続けるだろう。日本を始め、アジア、世界をうかがう市場に登場し続けているその多くがアイドルグループであることに変わりはないだろう。
 YGエンターテインメントから出てきたイ・ハイのデビュー曲『1、2、3、4』は確かに魅力的な歌だが、正直、これくらいの歌唱力を持つ歌手はガールズグループにはたくさんいる。それでいて可愛さは少女時代やKARAのメンバーより優っているわけでもない。
 IUはソロ歌手としてけっこう頑張っているが、正直いって日本では爆発している感じの人気ではない。リーダーとしてグループ組めばすぐにでもコンサートして回れるほどだが、単独でツアーを行っていける力はまだないと見ている。
 新人のイ・ハイが日本(海外)でも人気を得る可能性は低いと見る。メンバーをそろえて行うK-POPコンサートの一歌手としてステージを飾るレベルに留まるのではないか。
 CDの売り上げでK-POP人気の推移を計るのは単純に過ぎる。CDは買わなくてもYOUTUBEで音楽聴いて、コンサート会場に駆けつける者たちも立派なファンである。
 PSY気が落ち着けばK-POPアイドルグループの音楽はまたすぐに盛り返してくると僕は見る。
 
 過当競争を生き残ってくるグループは、ブームに乗って人気を出した者たちを力で凌ぐようになってくるだろう。

コメント一覧

ソシペン
でもまあテヨンは既にOSTで証明済みですね。

次はどんな曲を聴かせてくれるのか楽しみです(^^)


もしかしたら来年は2回カムバックするかもしれないですね…

9人揃ってのパフォーマンスも楽しみです♪
諌早
(ソシペン)さん、こんにちは。

少女時代のカムバックは嬉しいニュースです。
日本での6枚目のシングル「FLOWER POWER」を見ても、彼女らは確実に成長し続けていると感じます。メンバーそれぞれ(少女時代)が表現しなければならない世界をきちんと理解できているようです。ですから、僕らは彼女らの音楽に飽きることは当分ないでしょう。
 少女時代は来年も活躍すると思います。
 テヨンとソヒョンのソロデビューは僕も願っていますが、すでに実力はたくわえていますから慌てることはないでしょう。
 少女時代の人気とステージが続く限り、ソロで歌う二人の音楽も楽しんでいけますからね。
 
 ソロデビューして一曲目が売れても、そのあとダメなら急に賞味期限が切れたみたいな扱いを受けるリスクも伴いますしね。
 背水の陣を取る時でいいような気がしています。




 
ソシペン
来年の1月に少女時代のカムバックがほぼ決まったそうですが…

今以上に少女時代の秘めてる実力を出さなければいけませんね。


新人をデビューされるより、人気グループの一人をソロデビューさせるほうが良いのだとか。


ということは、そのうち、少女時代の誰かが正式ソロデビューしてたりして…

私的にはテヨン?と淡い期待を抱いております(^^;

テヨンとソヒョンの“長女&末っ子”デュエットとかもありかも…


G-dragonもソロでやってるし、SMから誰かソロデビューしても良いと思います。


長文失礼しましたm(__)m
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