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韓国映画・ドラマ

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「韓国映画の主人公、大部分が死ぬ設定」


「韓国映画は大部分、主人公が死ぬ結末です。ほとんどすべてのハリウッド映画は主人公を殺さず、幸せな結末を導き出します。稼ぎたければ主人公を生かしてください」--。
真剣に講師の言葉を傾聴した受講生が笑った。28日午後、檀国大学竜仁竹田キャンパス大学院講義室での講義は、韓国と米国映画の違いの説明から始まった。
講師クリストファー・ボーグラー氏は米国ハリウッドの 5大シナリオコンサルタントの1人に挙げられる。同氏は檀国大が10週間課程で行う「3D映画ストーリーテリング開発プロジェクト」の講演者として招待したハリウッド映画界巨匠7人の最初の走者だ。同氏はアニメーション「ライオンキング」「美女と野獣」のシナリオを書いた。
同氏は2週間、韓国で「3D映画のストーリーテリング開発」を教育する。講演は「商業映画をどう商業的に作ろうか」に絞られた。主人公が死ぬ設定を好む韓国映画に対して「ヨーロッパのアバンギャルドや実験映画にでも似合いそうなストーリー」と指摘した。同氏はハリウッド映画の興行要因を家族愛、感動、夢の実現など普遍的価値に見出した。特に「平凡な個人が社会を変えることができるという夢を見させるのがハリウッド映画が成功した理由」と強調した。
一方、韓国映画は世界人と共感できるものを形成しにくいと問題点を診断した。外国人が理解しにくい韓国固有の文化的要素に頼りすぎるからだというのだ。しかし同氏は「それでも韓国映画のアイデアとキャラクター、コンセプト、ストーリーが優れていて興行潜在力は十分だ」と評価した。
(ニュース記事より)

 大部分とは少々おおげさな気がするが、主人公が死ぬ結末は確かに多い。感動させられても甘い感動じゃない。空しさが隣り合わせている。そう感じさせられる映画がけっこうある。
 テレビドラマでもそうだ。死んではいけないようなキャラが惨たらしい死に方をして、目を背けさせられてしまう場面に再々出合ってきた。しかし、慣れとはおそろしいもので、今ではそれをひとつの領分として韓国ドラマを楽しめるようになってきた。
 長く人生をやってきて、いろんな死を見て、それに慣れてきたのと似ているかもしれない。
 まあ、分けてはいけないとは思うのだが、韓国映画・ドラマ(特に映画)は、アバンギャルドや実験映画というほどおおげさなものでなく、人生経験の少ない若者より年配者、苦節を経なかった者より経た者、リアリストよりロマンチストに合ったスタイルのエンターテイメントということなのではあるまいか。
 したがって世界人との共感に向けて舵を取る必要などない。今のスタイルでいい。
僕はそう思うが(かえって平凡なものになってしまうのではないか)。
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