韓国ドラマ 善徳女王

　　最近また、韓国ドラマをぼちぼちと観だしている。キムヨナ選手を見て、フィギュアスケートに関心を持つようになって韓国ドラマを見る機会はめっきり減ってしまっていた。これをまた観始めた。
　キムヨナ選手が引退したら、彼女の情報はとぼしくなるだろうから、韓国ドラマをめぐる記事との二本立てでいこうと思う。
　もともとは＜白線流し＞→＜やまとなでしこ＞→＜冬ソナ＞→韓流ドラマ→キムヨナとロマンチックな経路をたどってきた。ドラマ好きがドラマ世界に戻ってくるだけの話だ。


　ＢＳフジで放送している韓国ドラマ「善徳女王」をこの頃は欠かさず見るようになった（最初の数回を見落としたのは残念である）。面白くなってきたからだ。
　韓国ドラマはおしなべてストーリー運びがゆっくりしていて、早く先へいってくれ、ともどかしく思ったりするのだが、回を追うにしたがい悠長に思えた場面がしっかり伏線を形成し、目が離せないようにさせられていってしまう。
　人それぞれ解釈は違うが韓国ドラマの特徴だと僕は思っている。ことに歴史ドラマはその傾向が強い。製作スタッフが歴史性の重要さを意識しつつも（人間ドラマに仕上げる姿勢）を一貫させているからだろう。
　このドラマの主人公を演じているイ・ヨウォンは＜外科医ポン・ダルヒ＞がなかなかよかった。韓国の俳優は達者な役者が多いが、彼女はソン・イエジン、ソン・ヘギョなどに通じる受身の芸に渋さを発揮するタイプの女優で、日本語を話せばそのまま日本のドラマも演じられそうである。
　物語は波乱万丈に満ちている。最初をまとめて見落としている者として要約はしづらいが、この時代を動かす人物も出揃ってきて、歴史の大団円が始まり出している。
　二三回前から後々徳曼（トンマン）金庾信（キム・ユシン）らの大敵になると思われるビダムも登場した。佳境へ突入しだしているようだ。
　毎週土曜日が待ち遠しい。お勧めのドラマである。


　ともかく、韓国ドラマ案内より主だった登場人物を挙げておこう。
　〇善徳女王（徳曼公主）新羅27代目の王で韓国歴史上初の女王。唐はこの女王制を嫌い、これをやめるよう再三うながしたようである。出没：？~647年（在位：632~647年）。俳優：イ・ヨウォン。
　〇キム・ユシン（金庾信： 595~ 673年）。新羅の三国統一に大きく貢献したとされている。俳優：オム・テウン。
　〇ミシル（美室）。花世記と言う本に登場する人物で、24代目の眞興王から25代目（眞智王）、26代目（眞平王）の３代にかけて王の側室だったとされている。俳優：コ・ヒョンジョン。
　〇チョンミョン王女（天命公主）。 善徳女王の実の妹で、29代目の王（金春秋）の母。善徳女王死の後次の王位が善徳女王の従兄弟の眞徳女王（？~654年）へ移動したことから善徳女王より早く死んだと予想される（ドラマでは姉？）。
　〇ビダム（毗曇：？~647年）。新羅の貴族。ドラマではミシルの息子になっているが史書では出生に関する記録はない。ドラマでは魅力的な人物として登場してきているのであるが・・・。
　〇眞平王（565~632年）：新羅26代目の王。
　〇キム・チュンチュ（金春秋：603~661年）。新羅29代目の王。660年に唐と連携し百済を滅亡させた。
　〇チルスク（柒宿：？~631年）。631年に石品とともに乱を起こすが鎮圧され処刑。
　等々。