雨の記号(rain symbol)

ときわ荘ノート(6)



アイドルバスが話題、少女時代・東方神起にMBLAQなど

さまざまなアイドルグループのラッピングを施したバスが話題だ。22日にあるオンラインコミュニティ掲示板に「アイドルバス一覧」という書き込みとともに写真が上げられた。

写真にはさまざまなデザインと形のバスが威容を誇っている。新人グループVIXXはタイトル曲「スーパーヒーロー」に合わせてバスの側面にテコンVの目、ガンダムのV、マジンガーのマスク、グレンダイザーの角などを合成した自分たちのロゴをあしらった。新人グループらしい覇気が感じられる。

少女時代、BIGBANG、KARAなどは大型アイドルグループらしくメンバーの顔だけをシンプルにデザインした。メンバー1人1人の顔がそのままデザインという自信がうかがえる。国家代表の重量挙げユニフォームを着た本人の写真に後に赤い後光が差すPSYのバスも目につく。

これらの中で最もネットユーザーらの心をとらえたのはMBLAQのバスだ。路線番号1005-2番のバスの本来のデザインをそのまま使いながらMBLAQという黒い文字だけシンプルにデザインした。バスの上には「江南(カンナム)駅・盆唐(プンダン)・竹田(チュクジョン)」という経由地がそのまま残されている。資金が足りなかったのか、グループ名だけで十分という表現なのかはわからないが、ネットユーザーらは笑いを止められずにいる。
(エンタメニュースより)


 隣人のトビから「飲もう」と電話が入った。
 ブログを書いているところだったが、すぐ行くと返事した。パソコンの電源を切って缶ビールと食べ物を準備していたら再び電話が入った。
「お宅のブログにアクセス出来なくなった。USBにサイトのトップページを登録して持ってきてくれ」
「何だ? あれからまだ開けないでいるのか? ファイヤーウォールかセキュリティソフトを無効にするとか解除するとかして処理しないとダメなんじゃないかな。こっちのパソコンでアクセスして入ったページをUSBコピーして持っていったところで無理だと思うよ」
「いや、たぶん大丈夫だ。このパソコンがヘソを曲げた状態だからページを馴染ませてやればいいんじゃないかとふと気付いた。ダメかな?」
「原因は君んちで自分のページに入室しようとしたせいだった。リンクが拒否されているわけだから、そのパソコンだけで片付く問題でもないかもしれんぞ」
「今のパソコンは賢い。ページを開いて入ってさえしまえば大丈夫だと思う。ともかく頼む」
「分かった。今、パソコンを立ち上げている。行くのはちょっと遅くなるぞ」
 
 USBに自ブログサイトのトップページをコピーして隣に出向いた。
 トビはさっそく持っていったUSBから自ブログのトップページをパソコン画面に引っ張りだした。何の問題もない。
「ほら、うまくいった。他のページも開く」
「・・・」
 トビは他サイトへのリンクをいじったりしていたが、「やっぱりだめだ」と突然言い出した。
「だめって・・・今、開いていたじゃないか」
 僕は画面を覗き込んだ。
 すると横文字のメッセージが出て拒否画面になっている。自ブログの記事サイトのようである。
「ここから他ページへは飛べるが、お宅のページは拒否されてしまう。同じだ、やっぱり・・・」
「どれどれ」
 僕もマウスを握り、自ページへのアクセスを試してみる。なるほどアクセスは拒否される。
 他はどこにもアクセスできるが他はだめだ。自ブログのトップページなのに自ページはどこも開かないという珍現象である。
「これで時間を費やしてもいられない。わかった。プロバイダーに電話かけることにしてこの件はもう一度次回に持ち越しだ」

 気が付くと一時間ほどが経過していた。
 それから酒を飲み始めた。
 アンデルセンやサンテクチュベリなど童話などで話を咲かせた後、トビは自作童話を持ち出してきた。
 A4用紙に原稿2、3枚の作品を裏表で刷り上げ、僕に読ませた。同じ作品を、活字の大きさを変えたり改行したりして読まされるとはまさか思わなかった。
 感想を聞かれ、僕は裏面と答えた。
「自分も同じだ」とトビは笑った。「活字の大きさや文章の幅、改行のやり方で作品のイメージはぜんぜん違ってくるんだよな。作品の応募もこのへんを意識しないとだめだと気付いたよ」
「・・・試されたのはともかくとして、そんなのは小さな話だ。文章の体裁で勝負しようなどとはあんまり考えないことだ」
「それはまあそうなんだけど、ちょっとの差が運を分けるとするなら、そのへんにも気を遣っていないといけないってことさ」

 お互いだいぶ酔って最後はユーチューブで音楽鑑賞と相成った。
 僕のリードで少女時代の「パパラッチ」から入って、KARA、T-ARAと視聴していった。最初は解説入りで視聴していたが、くわしい解説にはウンザリ顔をするので途中からは簡単な説明にとどめた。
 トビが聴くK-POPはKARA、少女時代、T-ARAといったところ。それ以外はあまり聴かないようである。男性グループ(BEAST)の曲を入れたら、酔っているせいもあり彼はモーレツに拒否反応を示した。で、もっぱら女性グループの曲鑑賞が3時間ほどに及んだのだが、女性グループでも先にあげた3グループ以外(SISTAR、MISS Aなど)にはあまり関心を示さなかった。
 酔っ払って部屋に戻ったのは夜中の2時前だった。


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