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チョン・モンヒ（ハン・ジヘ）
この物語のヒロイン（主人公）である。お人好しで人情味を持った明るい女性。ポンコツ車に乗ってアクセサリーの露天商を営んでいる。
すでに結婚適齢期を過ぎようとしているが、結婚と向き合う気になれないでいる。真剣に愛した男性を身近の友人に奪われた過去がトラウマになっているからだ。その頃、家庭の金銭的事情で彼女は大学を辞めざるを得なくなった。
働き頭である父親（チョン・ビョンフ）が勤め先の経営不振から早期退職せざるを得なくなったからだ。宝石会社に勤める母親（ユン・シムドク）の収入だけでは、弟を大学にやれなくなったからだ。
弟妹思いのモンヒはデザイナーの夢を育んでいた大学をやめて働きに出たのだった。
アクセサリーの露天商に仕事が落ち着いたのは、デザイナーになりたい夢がわずかながらも残っていたからだった。
ヒロインのモンヒを物語世界に連れていく役割を担っているのが、某宝石会社の長男坊パク・ヒョンス（ヨン・ジョンフン）である。とは言いながら、独身で英才、イケイケの青年というわけではない。妻から三行半を突きつけられている既婚者である。
モンヒも婚期を逸しかけているから、二人は泥臭い形で知り合うわけである。しかし、モンヒはすぐさまその世界が似合う女になっていってしまう。さすがの女優力といったところか…。
モンヒを物語世界に連れこむ必然性としてヒョンスの妻、ソン・ユナ（ハン・ジヘ）の存在がある。モンヒとユナは実の双子という設定なのである。
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